『全知的な読者の視点から』第0話あらすじ|プロローグ|10年間読み続けた物語の終わり
読者に生き残る道を示す一文から始まる長編小説が、ついに完結した。
全知的な読者の視点から
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キム・ドクシャ、28歳、独身。彼は地下鉄でウェブ小説を読むことを趣味とする、ごく平凡な会社員だった。
突然停止した地下鉄で、キム・ドクシャは目の前の出来事が読み続けてきた小説の展開と重なっていることに気づいていた。車両の扉が開き、照明が戻ると、二本の小さな角を持ち、宙に浮かぶ不思議な存在が現れる。ドクシャが小説で知っている「トッケビ」だった。
トッケビが姿を消した地下鉄の車内は、混乱に包まれていた。脱出を試みる乗客もいれば、警察へ通報しようとする者もいる。しかし電話はつながらず、不安は募るばかりだった。
作者から届いた添付ファイルは、キム・ドクシャが読み続けてきた小説『滅亡した世界で生き残る3つの方法』のテキストデータだった。ファイルを開くと専用の属性とスキル枠が有効になるが、ドクシャは自分の能力を確かめる「属性ウィンドウ」を使えない。一方、属性の効果で読書速度が上がり、小説の序盤をすぐに読み返せた。
最初のシナリオの制限時間が残り3分に迫る。キム・ドクシャが放った虫を追い、地下鉄車内では乗客たちが捕まえようと走り回り、手に入れた虫を奪い合う者まで現れた。キム・ナムウンは、残る生存者が12人なのに虫取り網には3匹しかいなかったというドクシャの説明を疑い、最初から混乱を起こすつもりだったのかと問い詰める。
東湖大橋を半分ほど過ぎたところで地下鉄が停止した。生存者たちが窓の外に見たのは、建物が崩壊したソウルの惨状だった。漢江に墜落した戦闘機の残骸を、巨大な蛇のような怪物が食べている。
スポンサー選択が終了し、キム・ドクシャの決断に星座たちが反応を示す。
地下鉄の車両内で、キム・ドクシャたちは危機に直面していた。隣の車両へ通じる鉄の扉が激しく叩かれ、今にも突破されそうになっていたのだ。
ユ・サンアの警告に、キム・ドクシャは反射的に身をかわす。飛び込んできたのは、数分前に頭を砕かれたはずのキム・ナムウンだった。黒いエーテルに侵されて魔人となった彼は、意識を失い、人間だった頃を上回る力で襲いかかる。ドクシャの「全知的な読者の視点」も相手に意識がないため発動を続けられず、鋭い爪が太ももを裂いた。
橋の上でユ・ジュンヒョクに首元をつかまれ、宙づりにされたキム・ドクシャ。橋の向こうにはイ・ヒョンソンが見えますが、安全区域を隔てる結界のため、彼らにはこちらの様子が伝わりません。
ユ・ジュンヒョクに手を離されて橋から落ちたキム・ドクシャは、巨大な魚竜の体内で意識を取り戻す。落下のタイミングとレベル10の持久力に救われ、体を引き裂かれず水面への衝突にも耐えたが、全身は打撲だらけだった。防水スマートフォンのライトが照らしたのは、コンクリート片の浮かぶ不気味な胃袋である。
宇宙全体へ物語を届ける「星流」では、星座が視聴者、人間が出演者、ドッケビが両者をつなぐ語り手となる。キム・ドクシャがビヒョンに求めたのは、スポンサーとしての力ではなく、彼の配信チャンネルとの専属契約だった。
ビヒョンが試みた「システム干渉」は、キム・ドクシャの専用スキル「第四の壁」に阻まれた。ドクシャの属性情報を確かめようとするたびにビヒョンは弾かれ、ついには毛を焦がしてしまう。ドクシャは、この壁が化身のスキルだけでなくドッケビのシステム干渉まで拒むのだと考える。自分自身も属性ウィンドウを見られないまま、彼は急を要する状況を前に別の手を求めた。
魚竜の胃の中で、キム・ドクシャは消化液にさらされながら耐え続けていた。暗闇でかすかに光る棘を頼りに生存を確かめ、魚竜の体内から得られる力を利用する。やがて消化が止まり、魚竜の死を確認したドクシャは、討伐報酬を受け取るだけでなく、ビヒョンとの配信契約でも大胆な条件を突きつける。
流星群が第三メインシナリオの始まりを告げる。ユ・ジュンヒョクは、魚竜を追って漢江へ入ったキム・ドクシャが三日たっても戻らないことから、彼を待つのを諦めて一人で進もうとする。しかし、その判断は早すぎたのかもしれない。魚竜の体内を脱したドクシャは、毒霧が広がる地上で負傷した女性を救い、地下駅で新たな対立に直面する。
金湖(クムホ)駅で、キム・ドクシャは女性を襲った駅の有力集団の男たちと対峙する。サブシナリオを通じてチョルスの絶望を知り、仲間との再会を果たした彼は、駅をまとめるチョン・イノの笑顔に、別種の危険を見いだす。
金湖(クムホ)駅でキム・ドクシャは、87人の生存者が有力集団と、その庇護に頼る人々に分かれている状況を知る。食料を握るチョン・イノはドクシャを仲間に誘うが、狙いは駅を去ったユ・ジュンヒョクの穴を埋める役目だった。ドクシャは勧誘も、食料を集団に預けることも拒み、別の取引を持ちかける。
食料をめぐる対立が深まる駅構内。キム・ドクシャの取引を利用し、チョン・イノは人々への支配を強めていく。しかし、ドクシャは事態が一変する瞬間を予見していた。新たなシナリオの罰則が、生存者たちを追い詰めていく。
食料を失った生存者たちに、新たな課題が突きつけられる。偵察への参加を迫るチョン・イノに対し、キム・ドクシャは地下の怪物を狩る道を選ぶ。仲間たちは暗いトンネルへ進み、十三匹の地ネズミと対峙する。
地ネズミとの戦いで力を合わせるドクシャたち。初勝利の直後、ハン・ミョンオとユ・サンアが地下へ連れ去られる。救出と宝探し、どちらを優先するのか――ドクシャの打算を見抜いたイ・ギリョンは、それでも彼を信じる。
宝箱の前に現れたのは、地ネズミたちが恐れる魔族だった。捕らわれたユ・サンアとハン・ミョンオを救うため、キム・ドクシャは頼りない折れた剣を手にする。剣士ではない彼が対抗する武器は、物語を読み込んできた記憶だった。
七級悪魔「闇の番人」との戦いで、キム・ドクシャは持てる力をすべて使い、決着をつけようとしていた。
キム・ドクシャたちは、暗黒の境界で手に入れた謎の箱を開く。だが、帰還後に待っていたのは、残り20分に迫る生存費の徴収だった。
有料精算まで残りわずか。コインを持たない人々の焦りを、チョン・イノはキム・ドクシャへの怒りへとすり替えていく。
金湖駅を離れ、忠武路を目指すキム・ドクシャたち。地下鉄の道中で新たなシナリオと怪物に直面する一方、ドクシャは仲間に告げず地上へ向かう。
キム・ドクシャは星座の像を壊して得た品を仲間に分け与える。だが忠武路へ向かうトンネルで、心の傷を刺激する「歓迎の監獄」が一行を襲う。ドクシャは新たな技能で危機を退け、ついに忠武路へたどり着く。
イ・ジヘに案内され、キム・ドクジャたちは忠武路へ入る。そこでは「部屋」と呼ばれる緑の区画をめぐる独自のルールが支配していた。地主連合が駅の生活基盤を握るなか、イ・ギリョンの転倒をきっかけに、一行は危険な請求を突きつけられる。
忠武路駅の緑地帯を支配する地主連合。その代表は、キム・ドクシャが知る物語で「十悪」の一人に数えられる危険人物だった。駅はもともと公共の場所だったが、今では緑地帯全体が彼の私有地として扱われている。
ユ・ジュンヒョクは、イ・ヒョンソン以外の仲間たちに視線を向けていた。キム・ドクシャは、その視線がチョン・ヒウォンの情報を見たためではないかと考えるが、確かめることはできない。自分がユ・ジュンヒョクを知っていると悟られないよう、話題を地主連合の代表へと移す。
第三シナリオ開始が迫る忠武路駅では、緑地帯を確保できなかった人々が生き残りをかけて争っていた。三号線のホームに残された一人用の緑地帯を手にしたのは、以前ドクシャたちを案内した名も知らない少年だった。
第三シナリオ三日目、怪物の群れに追われたキム・ドクシャは、イ・ギリョンを緑地帯へ送り届けるため、自ら危険を引き受ける。そこで手にした石は、彼を怪物から隠す一方、封じていた記憶を呼び起こす。
第三シナリオの三日目、キム・ドクシャは仲間たちの力を借りてイ・ヒョンソンの成長を促し、地主連合を崩す作戦を整えていく。一方、ユ・ジュンヒョクが忠武路の隠しダンジョンへ向かっている可能性に気づき、計画を急ぐ必要も生じる。
第三シナリオの三日目、キム・ドクシャたちは地主連合を崩す作戦を開始する。作戦の要となるイ・ヒョンソンは、仲間からの信頼に戸惑いながらも、自ら正義を実行する意思を見せる。ドクシャたちがコン・ピルドゥの私有地へ踏み込むと、ヒョンソンに大きな変化が訪れた。
キム・ドクジャたちが忠武路駅の緑地帯をすべて破壊したことで、シナリオは大きく変化する。土地所有者たちの特権が失われ、ドクジャには懸賞金がかけられる。しかし、彼の狙いは敵を倒すことではなく、コン・ピルドゥの戦闘能力を防衛に生かすことだった。
怪物の群れを相手に戦い続けるコン・ピルドゥ。その防衛戦を利用し、キム・ドクジャは星座との異例の契約を結ぶ。一方、ユ・ジュンヒョクが戻らないと知ったドクジャは、彼の身に迫る危険を察して救出へ向かう。
ユ・ジュンヒョクを救うため、キム・ドクジャたちは忠武路の隠しダンジョンへ向かう。だが、映画館の内部で待ち受けていたのは、映画の世界そのものが現実になる異常なシナリオだった。
劇場ダンジョンでティラノサウルスと対峙したキム・ドクシャたち。仲間との連携で強敵を倒すと、映画の結末を変えることこそ攻略の鍵だと分かる。研究所の報酬を得た一行は、最後に思わぬ勝負へ踏み出す。
劇場ダンジョンを進むキム・ドクシャたちは、ユ・ジュンヒョクを追って上層階へ向かう。映画の結末を変えるという特殊な攻略条件に直面しながら、仲間たちは生存のための選択を迫られる。
ユ・ジュンヒョクを追うキム・ドクシャたちは、劇場ダンジョン第7階で、歴史上の海戦を題材にした映画へ引き込まれる。圧倒的に不利な戦況の中、イ・ジヘの過去と、彼女を選んだ星座との縁が明らかになる。
第40話では、劇場ダンジョンの主に操られたユ・ジュンヒョクが、キム・ドクシャたちに襲いかかる。圧倒的な戦闘能力を持つ彼を止めるため、ドクシャは強化アイテムと自身の技能を駆使して対抗する。しかし戦いの中で、ユ・ジュンヒョクが抱える回帰者としての苦悩が明らかになっていく。
劇場の主の分身に操られたユ・ジュンヒョクとの戦いは続く。キム・ドクシャはイ・ギリョンの助力を得て分身へ迫り、「第四の壁」にも異変が起きる。劇場ダンジョンの結界が消えた後、夜明けのソウルには次のメインシナリオを告げる流星が降り始める。
第3メインシナリオ「緊急防衛」が終わり、キム・ドクシャたちは束の間の休息を得る。だが次の試練は、わずか10分後に迫っていた。ドクシャはチョン・ヒウォンに自分が知る未来を明かし、仲間になってほしいと持ちかける。一方、忠武路駅では新たなシナリオの代表争いが始まる。
キム・ドクシャは忠武路駅の白旗を手に入れ、駅の代表者になるための最後の5分間を迎える。コン・ピルドゥ率いる地主連合の抵抗を抑えた先には、駅の支配権をめぐる選択と、新たな戦いが待ち受けていた。
第44話「未来の戦争(3)」では、第4シナリオが始まったばかりの忠武路駅に、東大門から来た一行が現れる。彼らは同盟を申し出るが、キム・ドクシャはその言動に警戒を強める。情報不足を補う好機に見えた提案は、やがて忠武路の旗を狙う襲撃へとつながっていく。
第45話では、忠武路駅を襲った明洞グループとの戦いが決着する。キム・ドクシャは敵の旗を手に入れる一方、襲撃の背後にいる「予言者」の存在を追い始める。さらに、意識を失ったユ・ジュンヒョクを訪ね、彼に伝言を残す。
キム・ドクシャが明洞駅を占領したことで、隠しシナリオ「王の道」が始まる。一方、忠武路駅への襲撃の裏では別の計画が進行していた。東廟駅へ向かったドクシャたちは、そこで正体不明の一団と遭遇する。
キム・ドクシャはユ・ジュンヒョクの名を使い、東廟駅の勢力との交渉を進める。相手が物語を知っていると見抜いたドクシャは、主人公になりすまして東大門歴史文化公園を手に入れる。だが、東廟駅では予想外の支配構造と、あり得ないはずの通信手段を目にする。
東廟駅の代表者との面会を通じ、駅を実際に支配する人物と「予言者」たちの目的が明らかになる。ユ・ジュンヒョクを装うキム・ドクシャは、相手の説明を聞きながら、その正体を探っていく。
ユ・ジュンヒョクを装うキム・ドクシャは、未来を知ると称する預言者たちの正体と目的を探る。仲間を巻き込んだ衝突を経て、もう一人の預言者との駆け引きが始まる。
ユ・ジュンヒョクを装うキム・ドクシャは、預言者たちの内部事情と新たな脅威を知る。協力関係を結ぶように見せかけながら、彼らの支配を崩すため密かに行動を始めた。
東廟一帯を掌握し、「王の道」の達成まであと一駅に迫ったキム・ドクシャ。彼は預言者たちの集会に潜入するため、ユ・ジュンヒョクに変装して安国駅へ向かう。しかし、預言者たちが強力な武器と信じて準備していたものは、予想外の危険を秘めていた。
安国駅に集まった預言者たちを、赤い隕石から現れた火竜が襲う。逃げ場のないホームで生存を賭けたシナリオが始まり、キム・ドクシャは仲間たちを守ろうと動く。危機を乗り越えた先で、彼は救援に現れた預言者の知識に重大な矛盾を見つける。
安国駅を襲う劣等竜イグニールの炎の中で、キム・ドクシャは預言者を名乗る集団の目的を知る。使徒たちはユ・ジュンヒョクだと思い込んでいる彼に協力を迫るが、仲間と忠武路駅を脅しに使う取引は、ドクシャの予想外の一手によって崩れていく。
第54話「第12エピソード 主人公の一人称視点(1)」では、死を経験したキム・ドクシャが新たな視点能力を発動し、忠武路で起きた襲撃を目撃する。仲間たちが追い詰められる中、ドクシャの意識に思いがけない変化が訪れる。
第55話「主人公の一人称視点(2)」では、死から蘇ったキム・ドクシャが仲間たちと合流し、第五級火竜種の下級竜イグニールとの決戦に挑む。ユ・ジュンヒョクの視点を経験した報酬と、読者として蓄えてきた知識が、絶体絶命の戦いを動かしていく。
第56話「主人公の一人称視点(3)」では、火竜との戦いを終えたキム・ドクシャが仲間たちと再会する。復活の仕組みとその代償を問われるなか、隠しシナリオの報酬は保留され、管理局による蓋然性審査の存在が浮かび上がる。
第57話「主人公の一人称視点(4)」では、キム・ドクシャたちが隠しシナリオの報酬を受け取る一方、第4シナリオの残り時間が突然短縮される。忠武路へ戻ったドクシャは、預言者たちを集めた「第一使徒」の正体に疑問を抱く。
第58話「主人公の一人称視点(5)」では、第一使徒が語る「啓示の書」の正体にキム・ドクシャが迫る。一方、ユ・ジュンヒョクは未来を知ると主張する二人を前に、独自の判断を下す。
第59話「王たちの戦争(1)」では、キム・ドクシャが第一使徒と暴君王を衝突させるため、盗作小説の偽の本文を広める計画を進める。各地の王たちが動き始めるなか、ドクシャは固有スキルの新たな段階を経験する。
第60話では、キム・ドクシャが光化門へ向かう仲間の役割を決め、星座の力が宿る史跡を巡る。そして道中、ソウルの七王の一人「美の王」と遭遇し、三国統一をめぐる新たなシナリオに直面する。
第61話では、キム・ドクシャが新羅の王を名乗るミン・ジウォンの勧誘を退け、仲間とともに光化門へ向かう。道中ではイ・ソングクに起きた変化が明らかになり、光化門では王たちをめぐる新たなメインシナリオが始まる。
第13エピソード「王たちの戦争(4)」。新たなメインシナリオが始まり、絶対王座をめぐる争いが本格化する。各地の王が動き出すなか、キム・ドクシャは別の道を選ぶが、思わぬ敵に襲撃される。
第13エピソード「王たちの戦争(5)」。新羅と百済の戦いは、史実の黄山伐の戦いを思わせる展開へ進む。花郎が劣勢に立たされるなか、キム・ドクシャは簡平儀を使い、歴史を変えるための助力を求める。
第14エピソード「王座の主(1)」。キム・ドクシャは金庾信の力を借り、黄山伐の戦場でケベクの化身と対峙する。戦いに勝利した後も金庾信の加護は残り、ドクシャは思いがけない要求を突きつけられる。
第14エピソード「王座の主(2)」。キム・ドクシャは「第四の壁」によって金庾信との接続を断ち、仲間とともに博物館の隠しダンジョンへ向かう。新たな技能を得た一行は、遺物を求める王たちを狙う計画を進める。
第14エピソード「王座の主(3)」。キム・ドクシャたちは、王たちが集まる隠し章「北斗七星」へ進む。待機室での戦闘を経て、ドクシャは暴君王を止めようとする陣営から同盟を持ちかけられる。
第14エピソード「王座の主(4)」。北斗七星の試練が進むなか、キム・ドクシャはソウルの王たちと接触する。絶対王座をめぐる対立が大きくなる一方、同行者ハン・スヨンの正体にも疑いを抱き始める。
第14エピソード「王座の主(5)」。王たちの戦いに暴君王チョン・ヨンホが加わり、王座をめぐる争いは激しさを増す。偽王ハン・スヨンが仕掛けた策が明らかになる一方、キム・ドクシャが待っていた最強の王も戦場に現れる。
王たちの争いが最終段階へ進むなか、キム・ドクシャはユ・ジュンヒョクの追撃をかわしながら王座への資格を整えていく。しかし、最終試験への転移を目前に、見落としていた条件が明らかになる。
光化門では、絶対王座をめぐる最後の試練が続いていた。能力や技能に制限がかけられた王たちが脱落していくなか、キム・ドクシャはユ・ジュンヒョクとの一騎打ちに臨む。そして勝利の先で、王座を前に思いがけない選択をする。
絶対王座に座らないと宣言したキム・ドクシャに、中級トッケビは群衆をけしかけて強制的に即位させようとする。仲間たちが時間を稼ぐなか、ドクシャは北斗七星の星座たちを呼び、王座そのものを無力化する策に出る。
第72話「王のいない世界(3)」では、絶対王座を破壊したキム・ドクシャが仲間たちと引き離され、かつての職場へ転送される。第五シナリオまでの猶予が与えられる一方、王の支配を離れた人々が築いた残酷な仕組みが明らかになる。
『全知的な読者の視点から』第73話「王のいない世界(4)」では、キム・ドクシャが元同僚のユン代理と対峙し、囚われたハン・スヨンを救出する。星座からコインを稼ぐために人間を利用する集団との戦いを経て、ドクシャは「王のいない世界」の実態を目にする。
第74話「王のいない世界(5)」では、キム・ドクシャがハン・スヨンと一時的な協力関係を結ぶ。二人が情報を交換するなか、隕石の力を得た新たな敵が現れ、ドクシャの過去ともつながっていく。
第75話「王のいない世界(5)」では、六級の外来種へと変貌したソン・ミヌとキム・ドクシャが激突する。かつて自分を苦しめた相手との再会は、ドクシャが持つ「第四の壁」の秘密と、封じ込めていた過去の傷を浮き彫りにする。
キム・ドクシャは、人狼と化したソン・ミヌとの戦いを終え、ハン・スヨンとともに第五シナリオへの備えを進める。災厄を防ぐための隕石を探す二人は、人狼たちの拠点で新たな勢力と遭遇する。
キム・ドクシャの正体を知る一団が、北の災厄を引き受けると告げ、黄色い隕石を託して去っていく。仮面の王の正体に気づいたドクシャは、ハン・スヨンとともに石の中の存在を目覚めさせようとする。
砕けた月長石の中から、銀色のたてがみを持つ巨大な存在が姿を現した。キム・ドクシャとハン・スヨンの前に現れたのは、異世界クロノスの五大支配種族の一つ、イミュンタル族のリュカオン・イスパランだった。
第五シナリオの開始まで残り八日。キム・ドクシャは、イミュンタルの王子リュカオンから「風の道」を教わっていた。しかし、何度練習しても習得できず、リュカオンから技能に適した資質がほとんどないと告げられる。
キム・ドクシャは、血を流して倒れているユ・ジュンヒョクを前に、ビヒョンが彼を呼び寄せるために副シナリオを仕組んだのではないかと疑う。しかし、確かな証拠はなかった。
ユ・ジュンヒョクから「問いの災厄」が目覚めようとしていると知らされたキム・ドクジャは、ハン・スヨンとともに江東区へ向かう。啓示を受けているリュカオンを残し、負傷したジュンヒョクを背負って進むことになった。
ユ・サンアは短剣と糸を操り、毒殺者の集団を圧倒していた。キム・ドクジャはその戦闘力に驚く。ユ・ジュンヒョクは、ドクジャが不在だったからこそ仲間たちは急成長したのだと指摘する。複雑な思いを抱えながらも、ドクジャはハン・スヨンの分身を使って敵の目をそらし、サンアと合流した。
災厄の隕石を孵化させるには、シナリオに沿って待つ方法、災厄の力を先に引き出す方法、そして魔力を注ぎ込んで孵化を早める方法がある。イ・ソルファの一団は三つ目を選び、数十人が隕石に祈りながら魔力を送り込んでいた。このままでは約30分で災厄が孵化する。
「亀岩神医」許浚は晩年、医学ではなく毒の研究に没頭していた。誰もが死ぬ毒を作れれば、誰もが助かる薬も作れる――そう考えた許浚は、毒の作用を決めるのは肉体よりも精神だという答えにたどり着く。千の魂を分析して生み出されたのが、イ・ソルファの体から放たれる「千霊毒」だった。
イミュンタルの王子リュカオンは、キム・ドクジャに敬意を示すと、寄生虫の女王アンティヌスと向き合う。案内人の使命は、異世界の住民に災厄への対処法を伝え、彼らと協力して災厄を防ぐこと。クロノスの五つの支配種族が滅びた後、リュカオンたちは地球で災厄を止め、失われた文明を再建しようとしていた。
『滅亡した世界で生き残る三つの方法』に記された第二の生存方法は、異世界を滅ぼして元の世界へ帰ることだった。地球からクロノスへ勇者として召喚された帰還者ミョン・イルサンは、127年を生きながら少年の姿を保ち、「問いの災厄」と呼ばれている。
ミョン・イルサンを巡ってソウル全域を巻き込む副シナリオが始まる。圧倒的な力を前にしたキム・ドクシャは、ユ・ジュンヒョクの言葉をきっかけに、自分ならではの戦い方を見つけていく。
キム・ドクシャは「風の道」を使い、帰還者ミョン・イルサンとの決戦に挑む。ユ・ジュンヒョクの助力を得て「問いの災厄」の弱点を突く一方、戦いの中で読むことと理解することの違いに触れていく。
ミョン・イルサンとの戦いが終わり、キム・ドクシャは原作には描かれなかった犠牲を目の当たりにする。戦闘報酬の選択が始まる一方、トッケビのドクガクはビヒョンのチャンネルを揺るがす計画を進めていた。
トッケビのドクガクは、キム・ドクシャとビヒョンのチャンネルに蓋然性適合性の審査を突きつける。表向きは規則違反の追及だが、その狙いは星座たちの信頼を揺さぶることだった。チャンネルが縮小するなか、ドクシャはドクガクとの契約に応じ、星座たちを巻き込む提案を持ちかける。
キム・ドクシャは、東京ドームを支配するトッケビ・ドクガクの大規模チャンネルを利用し、星座たちをビヒョンのチャンネルへ呼び込む。スポンサー選択を前にした大胆な宣言は、チャンネルの成長だけでなく、ドクガクとの対立を決定的なものにしていく。
第五シナリオを目前に、キム・ドクシャは仲間たちの配置を考えながら江東区を離れる。道中でユ・サンアの心の傷に向き合い、彼女を見守る謎の存在へ刃を向けたことで、背後にいたオリンポスの星座たちが姿を現す。
ユ・サンアの身体を借りて現れたオリンポスの星座アリアドネは、キム・ドクシャに「特異点」を監視していると明かす。世界の滅亡を防ぐという警告の直後、彼女の力を上回る別世界の神が姿を見せ、物語は新たな局面へ向かう。
第5シナリオの開始を5日後に控え、キム・ドクシャたちは漢江沿いを移動する。ユ・サンアが力を使う代償、仲間の消息、そして偶然出会った少女の正体。善意をめぐる対立の末、ソウルを襲う最後の災厄が明らかになる。
第5シナリオで最大の脅威となる「洪水の災厄」の正体が明らかになる。未来にソウルを滅ぼす少女を今のうちに殺すべきなのか。キム・ドクシャは、ハン・スヨンとユ・サンアの異なる意見を受け止め、自分が望む結末のために決断を下す。
キム・ドクシャは、自らの化身に選んだシン・ユスンを鍛えながら、ハン・スヨンと物語の結末や世界の成り立ちについて語り合う。第5シナリオの開始が迫るなか、ユスンの成長と未来の災厄への備えが進む一方、最後に思いがけない異変が訪れる。
ハン・スヨンの死を前に動揺するキム・ドクシャは、遺体に隠された仕掛けを見抜く。一方、シン・ユスンとの後援契約を結んだ一行は、魚竜がひしめく漢江へ踏み出す。危機のただ中でユスンの力が目覚め、彼女と怪物たちの意外な関係が明らかになる。
シン・ユスンが操る女王ミラバードの背に乗り、漢江を渡るキム・ドクシャたち。道中でドクシャは、現在のユスンと未来の災厄が結びつく仕組みを説明する。対岸で仲間と合流し、二日間の準備を整えた一行は、最後の災厄を前に新たな局面を迎える。
第99話では、二度目の後援星選択を迎えたキム・ドクシャが、数多くの星座から勧誘されながらも契約を見送ります。その結果、巨額の報酬を懸けた討伐対象となった彼は、追跡者を振り切って漢江へ向かいます。
第100話では、キム・ドクシャが第五の災厄の出現場所と推測したノドゥル島へ向かいます。島ではユ・ジュンヒョクたちがすでに動いていましたが、災厄への対処をめぐり、二人の認識に大きな食い違いが生じます。