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『全知的な読者の視点から』第30話あらすじ|第7エピソード「家主(4)」

第三シナリオ前、仲間が選んだ道

第三シナリオ開始が迫る忠武路駅では、緑地帯を確保できなかった人々が生き残りをかけて争っていた。三号線のホームに残された一人用の緑地帯を手にしたのは、以前ドクシャたちを案内した名も知らない少年だった。

ドクシャはスマートフォンで『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を読み、鬼怪や星座には画面の文章が見えず、白紙に見えていることに気づく。やがて部屋を見つけられなかった仲間たちが戻るが、上階では使用料が一晩二千コインにまで上がっていた。

ドクシャは生き残る方法を二つ示す。第一の案は、五人用の緑地帯を占有する人々を殺し、部屋を奪うことだった。ギリョンは従うと答える一方、サンアは彼を止める。ヒウォンも、過去に人を殺したことは悔いていないが、これ以上殺し続けて怪物になりたいわけではないと訴えた。ヒョンソンも、もう一つの方法を聞きたいと申し出る。

仲間の意思を受け、ドクシャは当初から考えていた第二の案を選ぶ。殺さずに済む代わりに全員が危険を負う方法だ。彼は、説明が理解できなくても指示を信じて従うよう求める。仲間たちはそれを受け入れ、ドクシャとともに三号線のトンネルへ向かった。

壁に隠された緑地帯

シナリオ開始直前、ドクシャはヒョンソン、サンア、ヒウォンに、怪物が現れたらその進行方向へ走り、接触する直前に左側の壁を見るよう指示する。自分はギリョンを背負って別行動を取る。

シナリオが始まると封鎖が解かれ、トンネルには地ネズミや角のある怪物が大量に出現した。三人がドクシャの指示どおり走ると、サンアが壁に隠された緑地帯を見つける。サンアとヒウォンが先に入り、地ネズミに阻まれたヒョンソンも、サンアの投げた糸につかまって引き寄せられた。三人は定員三人の区画に収まる。こうした隠し緑地帯は、シナリオ開始後に初めて現れるものだった。

罰で消えた区画、残された二人

ギリョンを背負って逃げるドクシャは、怪物の群れに追われる。鬼怪が一部の既存緑地帯を無効にする罰を加え、少年が守っていた区画も消失。少年は地ネズミに襲われ、命を落とした。

ドクシャはその隙に通路へ逃げ込むが、別方向から怪物が迫る。ギリョンをかばい、「折れぬ信念」で応戦しても、数に押されていく。ギリョンは、ドクシャ一人ならもっと楽に生き延びられるのに、なぜ自分や仲間を助けるのかと尋ねる。

ドクシャは、一人で生きるほうが楽だと認めながら、孤独に進んだ末に破綻した小説を知っていると答える。自分は主人公でも英雄でも救世主でもない。それでも、今日だけはギリョンを死なせない。そう告げ、彼を背負い直すところで第30話は幕を閉じる。