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『全知的な読者の視点から』第56話あらすじ|不殺の王の能力と蓋然性審査

第56話「主人公の一人称視点(3)」では、火竜との戦いを終えたキム・ドクシャが仲間たちと再会する。復活の仕組みとその代償を問われるなか、隠しシナリオの報酬は保留され、管理局による蓋然性審査の存在が浮かび上がる。

火竜討伐後、仲間たちとの再会

星座たちから称賛の間接メッセージが相次ぎ、合計2万コインの後援が届く。しかし、隠しシナリオの報酬は支払われず、中級トッケビも姿を消していた。

ドクシャは火竜の死体から「5級火竜の核」を取り出す。劣化していても竜の骨や皮には利用価値があるが、災厄を倒した成果としては物足りない。そこへチョン・ヒウォンが現れ、ドクシャの背中を叩く。彼女はドクシャが本当に死んだと思っており、無事に戻ったことへの安堵と怒りを隠せない。続いてイ・ヒョンソン、イ・ソングク、チョン・ミンソプも集まり、ドクシャに質問を始める。

不殺の王の復活能力と制約

ドクシャは、復活が背後星の力ではなく、新たに得た特権によるものだと説明する。その能力は、100人を救うごとに一度復活できるというものだった。

一方、属性「不殺の王」には重大な制約がある。他人を傷つけたり戦闘不能にしたりすることはできても、自ら直接命を奪えば属性を失う。ドクシャはこの弱点を仲間に明かさない。ヒウォンは必要なら自分が敵を倒すと申し出る。ドクシャが彼女を「破滅の審判者」として育ててきたことも、不殺の王を選べた理由の一つだった。

復活したドクシャは同一人物なのか

イ・ソングクは、ドクシャの肉体が消滅して再構成されたことに疑問を抱く。復活ではなく複製だった場合、死ぬ前と後のドクシャが同じ存在だという保証はないのではないか、と問いかけた。

ドクシャは死後も意識が続いていたため、厳密には完全な死ではなかったと答える。しかし、その問いは彼自身にも不安を残す。物語だった世界が現実になった今、自分の魂や存在はもともとあったものなのか、それとも作者が作った物語の一部なのか。ドクシャは考えを振り払い、質問を打ち切る。

その後、ユ・ジュンヒョクを演じる必要がなくなったと告げながらも、ドクシャはイ・ソングクからスマートフォンを譲り受ける。

消えた小説と蓋然性審査

隠しシナリオの報酬精算が遅れ、管理局では蓋然性に関する審査が進んでいた。ドクシャは原作『滅亡した世界で生き残る3つの方法』を確認しようとするが、自分のスマートフォンは焼失している。ところが、新しい端末に同期の案内が現れ、原作ファイルが復元された。

ドクシャは、ユ・ジュンヒョクの6回目の回帰で起きた審査についての記述を読み始める。ソウル局の中級トッケビ、バラムはユ・ジュンヒョクに関する申請を調べていた。申請者は日本のアオオニだった。

ユ・ジュンヒョクには情報の閲覧制限があり、「賢者の目」でも通常のシステムでは調べられない項目が存在する。バラムは、彼が上層部の許可を得た存在で、背後星も容易に敵対できる相手ではないとして、干渉しないよう命じる。

ビヒョンからの連絡

原作の記述を読み終えたドクシャは、自分もユ・ジュンヒョクと似た状況に置かれていると理解する。目立つことの危険を改めて感じ、審査によって不利益を受ける可能性を懸念したそのとき、ビヒョンの声が届く。

何度も管理局へ呼び出されていると不満を漏らすビヒョンに、ドクシャは通信を開き、審査の結果を尋ねる。物語は、その返答が明かされる直前で幕を閉じる。