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『全知的な読者の視点から』第72話あらすじ|王のいない世界(3)

第72話「王のいない世界(3)」では、絶対王座を破壊したキム・ドクシャが仲間たちと引き離され、かつての職場へ転送される。第五シナリオまでの猶予が与えられる一方、王の支配を離れた人々が築いた残酷な仕組みが明らかになる。

絶対王座の崩壊と仲間たちの離散

最初の物語が成立し、第四シナリオの主目標が達成された。しかし、絶対王座を失った人々は混乱し、ドクシャを責める。

中級トッケビは終了したシナリオを変更できないと告げ、王のいない世界で生き延びられるか試すように、光化門に集まった人々を次々と転送する。

ユ・サンア、イ・ギリョン、チョン・ヒウォンらも姿を消し、最後に残されたドクシャも別の場所へ移される。第四シナリオの精算として一万コインを獲得したものの、消耗の激しさから意識を失った。

過去の悪夢と仲間たちの現在

眠りの中でドクシャは高校時代の夢を見る。ソン・ミヌに暴力を振るわれていた頃、彼は小説『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を読み、ユ・ジュンヒョクになれたらと願っていた。

やがて「第四の壁」が発動して夢が崩れ、「全知的な読者の視点」第三段階によって仲間たちの状況が伝わってくる。

チョン・ヒウォンは酒の並ぶ場所に、イ・ジヘは学校に、イ・ヒョンソンは軍事基地にいた。ドクシャは、人々がそれぞれ縁のある場所へ飛ばされたのだと推測する。

かつての職場と十日間の生存課題

目覚めたドクシャがいたのは、以前勤務していたミノソフトの屋上だった。懐かしい街並みを見渡しながら、会社員だった頃を思い返す。

第五シナリオ「大広間」の開始までは残り十日。絶対王座なしで突破する方法を探さなければならない。

その間の補助シナリオ「生存活動」では、一日三食、六時間以上の睡眠、毎晩五百コインの支払いが求められる。違反には罰則があり、失敗すれば死亡する。怪物からコインを得られる仕組みも設けられていた。

ドクシャは充電切れの携帯電話に使う予備電池を探すため社内へ入り、品質保証チームで働いていたユン代理と再会する。

放浪者たちが作ったコイン農場

ユン代理は、会社で最初のシナリオが始まった夜の出来事を語る。かつての同僚を自ら殺したことまで軽々しく話す彼に、ドクシャは以前との違いを感じる。

ユン代理によれば、どの王にも属さない「放浪者」は、身を隠して他人に主要シナリオを突破させることもできた。ただし、集団に捕まれば命を奪われる危険がある。

会社の外には放浪者たちが集まり、檻に閉じ込めた人々を戦わせたり、性的に搾取したりしていた。彼らは過激な光景を星座に見せてコインを獲得し、囚人には生き延びるための食料を与える。これが「コイン農場」だった。

ドクシャは囚われた者の中に元同僚の姿も認め、ユン代理がすっかり変わったことを思い知る。

そこへ新たな奴隷たちが連れてこられる。ユン代理が女性の一人を檻へ入れるよう命じたとき、ドクシャは見覚えのある顔に驚く。

その人物は、第一使徒であり盗作者でもあるハン・スヨンだった。