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『全知的な読者の視点から』第5話あらすじ|虫の卵が変えた生存戦略と、崩壊したソウル

残り3分、12人に残された虫は3匹

最初のシナリオの制限時間が残り3分に迫る。キム・ドクシャが放った虫を追い、地下鉄車内では乗客たちが捕まえようと走り回り、手に入れた虫を奪い合う者まで現れた。キム・ナムウンは、残る生存者が12人なのに虫取り網には3匹しかいなかったというドクシャの説明を疑い、最初から混乱を起こすつもりだったのかと問い詰める。

ドクシャの専用スキル「登場人物一覧」が発動し、ナムウンの情報が表示される。19歳のナムウンは「中二病」の属性を持ち、「異常適応」「ナイフ戦闘」「黒化」のスキルを備えていた。『滅亡した世界で生き残る3つの方法』を読み込んできたドクシャは、ナムウンが新世界にも急速に適応する人物だと知っている。

ナムウンとの対立、そして新たなスキル

ナムウンは協力を持ちかけるが、ドクシャは断る。するとナムウンは、背後で倒れている負傷した老婆に手をかけようとする。ドクシャが道を譲らず、二人は戦うことになった。

「黒化」を使ったナムウンに押されるなか、ドクシャの専用スキル「全知的読者の視点」レベル1が発動する。相手の思考を読むように攻撃の方向を捉え、拳をかわして時間を稼ぐことはできた。しかし残り2分、ナムウンが携帯用ナイフを抜くと、ドクシャは心臓への一撃を完全には避けきれず、肩に深い傷を負う。

生存の抜け道は、虫の卵にあった

残り1分30秒。ドクシャは以前に殺したバッタの死骸から、卵の入った袋を取り出して潰す。シナリオでは卵も生き物として数えられ、殺すたびに報酬が発生する。ドクシャはバッタが産卵期に一度に100個以上の卵を産むことを利用したのだ。

得たコインのうち2,700を体力に投じ、レベルを1から10へ上げる。身体の耐久力が増したことで、ナムウンのナイフは皮膚に傷をつける程度になった。抵抗しない生き物を倒した報酬は半減するが、ドクシャは制限時間を使って生き延びる道を選ぶ。

残り30秒、攻撃が通じなくなったナムウンは膝をついて命乞いをする。それでもドクシャは助けない。ナムウンが最後にナイフを振り上げ、ドクシャの目を狙った瞬間、時間切れとなった。ナムウンの頭が破裂し、シナリオを達成できなかった乗客たちも次々と命を落とす。

精算では、バッタ1匹と卵123個、合計124の生命を殺した記録が示される。報酬は半減後の6,200コインで、体力強化分を差し引いた残高は3,500コイン。さらに「大量殺人者」の実績も与えられた。

地上に現れた、崩壊後のソウル

再び動き出した列車は、地下鉄3号線の狎鴎亭と玉水の間にある地上区間へ出る。乗客たちが目にしたのは、煙と粉じんに覆われたソウルだった。漢江の橋は崩れ、川には兵士たちの遺体が浮かぶ。倒壊した建物の間では、怪物がK1戦車を玩具のように踏みつけていた。

メインシナリオ第1章「価値の証明」が終了し、クリア報酬300コインとチャンネル使用料100コインが精算される。世界が滅び、新しい世界が始まった。その結末を知る唯一の読者として、ドクシャは変わり果てた光景を見つめる。