魚竜の胃の中で、キム・ドクシャは消化液にさらされながら耐え続けていた。暗闇でかすかに光る棘を頼りに生存を確かめ、魚竜の体内から得られる力を利用する。やがて消化が止まり、魚竜の死を確認したドクシャは、討伐報酬を受け取るだけでなく、ビヒョンとの配信契約でも大胆な条件を突きつける。
魚竜の死を待つ時間
どれほど時間が経ったのか分からないほど、ドクシャの呼吸は乱れ、筋肉もこわばっていた。それでも彼は棘を使った策を維持する。空腹になると、棘の先から出る濃縮液を口にした。魚竜から吸収した生命力が含まれており、コインを使わずに体力を高められるからだ。星座たちは彼の生存への執念に感心し、「悪魔のような炎の審判官」も支援を送る。
ドクシャは、自分が物語の主人公ではなく、ただの読者にすぎないことを思い知らされる。夢から覚める気配はない。母親の無事を願いながら、胃の中の液体が引けば眠り、冷たい川の水が流れ込むたびに目を覚ます日々が続いた。
やがて魚竜の消化が止まり、内臓の熱が失われて、弾力のあった胃壁が固まっていく。ドクシャは、魚竜が死んだことを確信した。
討伐報酬と魚竜のコア
姿を現したビヒョンは、棘で消化液の排出口を塞ぐ発想に驚く。さらにドクシャは、ハンマーシーホースの粘液が消化液に耐える性質を持つことを説明する。粘液を利用したことで、消化液に焼かれた腕には傷が残ったものの、身を溶かされずに済んでいた。
最後の濃縮液を飲むと、ドクシャの体力レベルは11から12へ上昇。隠しシナリオの報酬9,000コインに加え、7級の生物を初めて討伐した実績として1,000コインを獲得する。生存配信への寄付500コインも合わせた収入は10,500コイン、所持金は14,800コインとなった。ビヒョンによれば、魚竜の体内で過ごした時間は4日間。二日を想定していたドクシャは、平凡な能力でも普通以上のことを成し遂げられると実感する。
ドクシャは残った棘で硬化した胃壁を砕き、青く光る魚竜のコアを取り出した。摂取すればコインを使わずに魔力を高められる品だが、彼は自分で使うのではなく、ドッケビのオークションに出す道を選ぶ。希望する交換品は「砕けた信仰」。さらに、トッケビの袋に残っている「白純星のエネルギー」にも目を留める。
ビヒョンとの独占配信契約
星座に聞かれないよう広告の音量を上げたビヒョンは、全シナリオの終了、またはドクシャの死まで続く独占配信契約を持ちかけた。交渉の焦点は、星座からの寄付をどう分けるかだった。
ビヒョンはまず5対5を提示するが、ドクシャは受け入れない。スポンサーのいない化身への寄付にはビヒョンがすでに手数料を得ていると指摘し、取り分をドクシャ10、ビヒョン0にするよう要求する。ビヒョンが7対3、さらに8対2まで譲っても、ドクシャは条件を変えず、別のチャンネルへ移る可能性も示した。
広告が終わる頃、ビヒョンはついに10対0を承諾する。ドクシャはさらに前払いとして5,000コインを求め、契約成立と入金が告げられた。広告が終わり、星座たちが戻ると、ドクシャはビヒョンの肩を叩き、「ここから出よう」と声をかける。魚竜の胃の中での死闘を終えた彼にとって、物語はここから本当の始まりを迎える。