二人の案内人が語る使命と復讐
イミュンタルの王子リュカオンは、キム・ドクジャに敬意を示すと、寄生虫の女王アンティヌスと向き合う。案内人の使命は、異世界の住民に災厄への対処法を伝え、彼らと協力して災厄を防ぐこと。クロノスの五つの支配種族が滅びた後、リュカオンたちは地球で災厄を止め、失われた文明を再建しようとしていた。
しかしアンティヌスは、地球の滅亡はシナリオで定められた運命だと反論する。さらに、二人が地球へ来たのは使命のためではなく復讐のためだと言い放った。故郷を滅ぼした者たちに、同じ災厄を味わわせるつもりだったのだ。星流の蓋然性に背けば命を落とすと警告されても、アンティヌスは考えを変えなかった。
「風の道」を操るリュカオン
交渉は決裂し、二人の戦闘が始まる。アンティヌスは「加速する翼」で高速移動し、「カマキリの突破」で腕を鎌のように変えて攻め立てる。対するリュカオンは、進化した秘技「風の道」で周囲の大気を意のままに操った。
風で相手の動きを鈍らせ、自分の動きを加速する。単なる瞬間加速ではなく、攻防や回避に使える技だ。ドクジャは、一つの技で複数の能力を補える「風の道」の価値を改めて実感する。リュカオンは風をまとった爪と蹴りでアンティヌスを圧倒し、翼の半分を破壊した。ドクジャが以前に与えた気づきも、勝利を後押ししていた。
災厄の孵化とシナリオ失敗
追い詰められたアンティヌスは、最後の力を災厄の隕石へ注ぐ。ユ・ジュンヒョクの声に促されたドクジャは「信仰の刃」を発動して首を狙い、リュカオンも魔力供給を止めようとするが間に合わない。隕石は爆発し、リュカオンは吹き飛ばされ、ドクジャも瓦礫に埋もれた。シナリオ失敗と「問いの災厄」の到来が告げられる。
「風の道」を習得できず、災厄まで孵化した状況に、ドクジャは別の手を探そうとする。しかしジュンヒョクは、「世界を諦めるな」と言った本人がこの程度で屈するのかと叱咤する。ドクジャは、まだ不可能と決めつける時ではないと思い直す。
「問いの災厄」ミョン・イルサン
割れた隕石から現れたのは、裸の少年だった。早期孵化で災厄は弱まっていたが、その代償としてドクジャたちは三分間、少年を攻撃できない。
少年は毒殺者の一団にいた女性に「ここはどこで、今は何年か」と尋ねる。女性がソウルと現在の年を答えると、帰還者ミョン・イルサンの第一の封印が解かれた。彼は人間が自分一人しかいない場所で百年を過ごした苦しみを語り、虫・狼・鳥の種族を比べる奇妙な問いを続ける。女性が答えられず命乞いすると、少年は彼女を殺した。
ドクジャは、アンティヌスが地球を滅ぼそうとした理由を悟る。彼女の世界を壊したのは、地球から来た「人間」だったのだ。三分間の制限が解ける直前、少年は別の場所へ移動し、ユ・サンアの前に現れる。ドクジャが危険を知らせる中、サンアは少年の正体を尋ねてしまい、彼に顎をつかまれる。