有料精算まで残りわずか。コインを持たない人々の焦りを、チョン・イノはキム・ドクシャへの怒りへとすり替えていく。
キム・ドクシャに向けられた群衆の怒り
イノは、ドクシャが駅で最も多くのコインを持つ人物だと群衆に告げる。煽動の技能も重なり、20人を超える人々が救いを求めて彼を取り囲んだ。全員を助ければ約2,000コインを失う一方、拒めばドクシャだけが悪者にされかねない。
ドクシャが要求を断ると、イノは以前、食料をコインと引き換えに渡していたことまで持ち出し、人々の不満をあおる。ユ・サンアとイ・ヒョンソンが仲裁しようとするが、群衆は聞き入れない。やがてイノの集団の一員、ハン・ミンソンが人々に殺害をけしかけ、自ら鉄パイプを振り上げた。
ドクシャは「人物一覧」で相手の能力を確かめ、「信念の刃」で腕を斬り落とす。圧倒的な力を目の当たりにし、人々は一瞬静まり返った。
暴かれるコインの出所
ドクシャは、なぜイノの集団が他の生存者より強く、多くのコインを持つのか問いかける。彼が金湖駅に来た頃には87人いた生存者が、今では50人にも満たない。偵察に出た者たちは怪物に殺されたと説明されていたが、イノの集団は誰一人欠けず、むしろ強くなって戻ってきていた。
さらにドクシャは、集団の一員が「人を殺せばコインを奪える」と口にしたことを指摘する。その方法を知っているのはなぜか――疑いの目は、ついにイノへ向けられた。イノは陥れられたと否定するが、集団が人間狩りでコインを得ていたことが明らかになる。
ドクシャは、生存者たちに奪われたものを自分たちの手で取り戻すよう促す。怒りを取り戻した人々が動き出し、駅は戦場へ変わった。
チョン・ヒウォンに訪れた覚醒
コインで能力を高めたイノの集団は、なお強敵だった。ドクシャは襲いかかる者たちの手足を斬り、次々と戦闘不能にする。そのとき、倒れた敵にとどめを刺したのはチョン・ヒウォンだった。
ヒウォンの属性「うずくまる影」は進化条件を満たし、英雄級の「破壊の審判者」へと開花する。悪を裁く力に目覚めた彼女は、絶対善の星座たちの承認を得て、専用技能「審判の時」を発動。ユ・サンア、イ・ヒョンソン、イ・ギリョンもそれぞれ戦うなか、ヒウォンはドクシャが無力化した敵を次々と仕留め、最後に負傷したイノを斬り伏せた。
生存の代償、そして次の舞台へ
戦闘が終わっても、誰も勝利を喜べなかった。サンアは涙を流し、ギリョンは目を閉じ、ヒョンソンは唇を噛みしめる。力を使い果たしたヒウォンも、血だまりの中に座り込んでいた。
やがて生存に必要なコインの精算が始まる。条件を満たした者は生き残り、足りなかった者は命を失った。全員を救うことはできなかった。ドクシャは人々に現実を見据えるよう告げる。これまでの惨劇も、始まったばかりのシナリオの一部にすぎない。
金湖駅で必要なものはすべて手に入れた――そう考えるドクシャが次の舞台に選んだのは、忠武路だった。