第74話「王のいない世界(5)」では、キム・ドクシャがハン・スヨンと一時的な協力関係を結ぶ。二人が情報を交換するなか、隕石の力を得た新たな敵が現れ、ドクシャの過去ともつながっていく。
ハン・スヨンの説得と盗作疑惑
生存者たちが互いに争おうとするなか、ハン・スヨンは弱者こそ団結し、信頼できる仲間を作るべきだと説く。その言葉によって人々の殺気は収まり始めた。
しかし、その助言は『滅亡した世界で生き残る三つの方法』でユ・ジュンヒョクが語った内容だった。盗作を指摘されたスヨンは否定して逃げ出すが、ドクシャに捕まる。
ドクシャは助けた対価として予備バッテリーを求めるものの、スヨンは持っていなかった。
盗作小説と隕石の手がかり
ドクシャはスヨンのスマートフォンを取り上げ、彼女の小説『SSSSS級無限回帰者』を確認する。
そこには主人公ユ・ジュンヒョンの能力情報が記されており、人物設定や表示形式は『滅亡した世界で生き残る三つの方法』によく似ていた。スヨンは違いを主張するが、ドクシャは盗作への疑いを強める。
スヨンが原作を第99話まで読んでいたと知ったドクシャは、第5シナリオに登場する隕石について尋ねる。彼女の小説には隕石ではなく封印石が登場していた。
ドクシャはその回収に向かうことを決める。彼は以前、スヨンが火竜を封じた隕石を発見したことを知っていた。
一時的な契約の成立
ドクシャはビヒョンに連絡するが返答はなく、代わりに取引所とトッケビ袋が開く。
出品していた火竜の鱗や骨が売れていたことを確認したドクシャは、必要な品を購入。その一つである一時的な誓約書を使い、スヨンに契約を持ちかける。
契約には互いを傷つけないこと、睡眠による罰則に備えて交代で眠ること、スヨンの協力とドクシャによる保護などが定められていた。違反すれば身体が破壊され、期限は現在の副シナリオ終了までとなる。
魔力を消耗していたスヨンは、情報を共有することを条件に受け入れた。
絶対王座を放棄した理由
嘘を見抜く能力を持つスヨンは、ドクシャの属性を尋ねる。しかし、ドクシャ自身も知らないという答えが真実と判定され、彼女は困惑する。
続いて絶対王座を放棄した理由を問うと、ドクシャは誰が座ってもソウルが滅亡したと説明。その言葉も真実と判定された。
さらにドクシャが原作を途中で読むのをやめた者ではないと判明し、スヨンは彼が何話まで読んだのかを知ろうとする。しかし、ドクシャは質問の回数が終わったとして答えなかった。
隕石の力を得た外来種と過去の因縁
そのとき、蹄の音に似た響きとともに、人間の顔と狼のような巨体を持つ集団が現れる。
先頭の怪物は捕らえていた男を殺し、仲間たちはその遺体を食べ始めた。ドクシャは彼らが人間を捨てて変化した外来種であり、瑞草区に落ちた隕石の力を利用した狼人間だと判断する。
スヨンによれば、先頭にいるのは原作を途中で読むのをやめたソン・ミヌ。彼女の勧誘を断った人物でもあった。
その名を聞いたドクシャは、高校時代に自分をいじめていた不良を思い出す。スヨンによると、ミヌは第173話で読むのをやめたという。
直後、ミヌは二人の潜む方向を嗅ぎつけ、四つん這いになって突進してきた。