第57話「主人公の一人称視点(4)」では、キム・ドクシャたちが隠しシナリオの報酬を受け取る一方、第4シナリオの残り時間が突然短縮される。忠武路へ戻ったドクシャは、預言者たちを集めた「第一使徒」の正体に疑問を抱く。
報酬の支払いと突然の難易度変更
ビヒョンは、ドクシャの能力が管理局の注目を集めたものの、使ったスキルはシナリオの生態系を壊すほどではなく、上層部と大トッケビの判断で問題にはならなかったと伝える。ただし、中級トッケビはドクシャに恨みを抱いており、今後も警戒が必要だった。
現れた中級トッケビは、遅れていた隠しシナリオ突破の報酬3,000コイン、五級火竜討伐の報酬15,000コイン、さらに災厄を最初に防いだ報酬「イミュンタルの守護の証」を渡す。この証を得たことで、ドクシャは今後イミュンタル族の好意を受けられるという。
ところが中級トッケビは、地域の化身たちの平均能力がシナリオ難易度に見合わないとして、第4シナリオを独断で調整する。残り時間は48時間に短縮され、期限までに目標を占領できなければ、各集団の代表と構成員は全員死亡すると告げられた。昌信駅を支配するのがソウル七王の一人「暴君王」だと確かめたドクシャは、まず忠武路へ戻ることにする。
帰路で明かされる預言者たちの結成
安国駅から忠武路駅へ向かう道中、ドクシャは火竜の遺体を取引所に登録する。売るつもりのない分には法外な価格を付け、取引所を倉庫代わりに使っていた。
チョン・ミンソプによると、第一シナリオの直後、各駅に使徒を名乗る人物が現れ、預言者たちを勧誘したという。彼らをまとめたのが「第一使徒」で、預言者の王とも呼ばれていた。自らを「真の読者」と称し、「啓示の書」をすべて読んだと主張していた。
駅の間に障壁があった時期に、複数の駅で同時に勧誘が行われたことを知り、ドクシャは第一使徒の行動に疑問を深める。
忠武路駅に残された激戦の跡
忠武路駅に着いたドクシャを、ユ・サンアとイ・ギリョンが迎える。しかし駅には激戦の跡が残り、ユ・サンアは肩を負傷、イ・ジヘも重傷で意識を取り戻していなかった。
線路には第二、第三、第四、第七使徒の首が並べられていた。ドクシャがユ・ジュンヒョクの居場所を尋ねると、彼は回賢トンネル側から現れる。手にしていたのは、第一使徒のものと思われる首だった。
首が語り始め、正体に迫る
ユ・ジュンヒョクが投げた首は、ドクシャに向かって自分の計画を妨害したと非難する。首が話し続け、しかも血が出ていないことに気づいたドクシャは、これまでの情報を結びつけ、第一使徒の本体ではなく「分身」だと見抜く。
分身は、ユ・ジュンヒョクになりすまして使徒や火竜を倒したドクシャの正体を尋ねる。ドクシャは、分身の能力を持つ者には創作に携わる職業が多いという知識から、相手に「作家なのか」と問いかける。第一使徒の正体をめぐる謎を残し、第57話は幕を閉じる。