重傷を負ったユ・ジュンヒョクとの再会
キム・ドクシャは、血を流して倒れているユ・ジュンヒョクを前に、ビヒョンが彼を呼び寄せるために副シナリオを仕組んだのではないかと疑う。しかし、確かな証拠はなかった。
ハン・スヨンはユ・ジュンヒョクを救うべきだと主張するが、ドクシャには大きな懸念があった。助ければ自分が殺されかねず、逆に彼が死亡して回帰すれば、世界がどうなるか分からない。最悪の場合、世界が初期化され、ドクシャ自身の存在も消えてしまう。
ユ・ジュンヒョクの腹部には深刻な損傷があった。ドクシャは、二日前に自分が力100の拳で殴ったことが原因だと気づく。目を覚ましたユ・ジュンヒョクは彼をにらみつけるが、ドクシャは世界を守るためにも彼を生かす必要があると判断する。
読心によって明らかになる異変
ドクシャは専用スキル「全知的な読者の視点」の第二段階を発動する。ユ・ジュンヒョクの内心から、彼が自分に言葉が届いているか確かめ、すぐ動かなければ世界が危険に陥ると伝えようとしていることが分かった。
敵意が感じられないことに戸惑いながら、ドクシャは「登場人物一覧」で彼の状態を確認する。能力値は依然として高く、スキルも以前より成長していた。しかし、異常状態として「千霊毒」に侵されていることが判明する。
ユ・ジュンヒョクはまだ毒への耐性や免疫を得ておらず、それが弱点となっていた。彼を連れてきた女性によれば、ユ・ジュンヒョクはずっとドクシャのもとへ連れていくよう求めていたという。ドクシャは彼が意図的に訪ねてきたと理解するが、その目的までは分からなかった。
解毒薬の調合とハン・スヨンの問い
ドクシャはビヒョンにトッケビの袋を開かせ、解毒に必要な材料を購入する。千霊毒はエレインの森の生命力だけでは治療できず、複数の素材をそろえるために合計7,370コインを費やした。
生存者から小さな容器を借り、魔力コンロで材料を煮込む。見た目は不気味ながら効果の高い解毒薬ができあがるまでの間、ハン・スヨンはユ・ジュンヒョクについて問いかける。残酷な面はあっても多くの人を救い、世界のために戦っているのではないか。人間を一面だけで判断すべきではない、と彼女は語った。
ドクシャは、彼女が『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を最後まで読んでいないからそう言えるのだと返す。しかし、その言葉は彼自身にも疑問を残した。物語を最後まで読んだ唯一の読者である自分は、本当にユ・ジュンヒョクという人間を理解しているのだろうか。
星座の支援とユ・ジュンヒョクからの警告
解毒薬が完成すると、ドクシャはユ・ジュンヒョクに少しずつ飲ませる。その行為を善行と評価した星座「悪魔のような火の審判者」や絶対善の星座たちから支援コインが届く。特に火の審判者は、薬を一さじ飲ませるたびに支援を繰り返した。
やがてユ・ジュンヒョクは回復の兆しを見せ、目を開き始める。ドクシャは一対一の意思疎通を可能にするアイテム「真昼の密会」を使った。千霊毒でユ・ジュンヒョクの舌が麻痺していること、ハン・スヨンに情報を聞かれたくないこと、そして自分が思考を読めると知られたくないことが理由だった。
通信が成立すると、ユ・ジュンヒョクはドクシャに、今すぐ東へ移動するよう告げる。重傷を負いながらドクシャを探し続けた理由は、まだ明かされていない。物語は、その緊急の警告を残して次回へ続く。