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『全知的な読者の視点から』第79話あらすじ|第五シナリオ(4)

風の道を習得できないキム・ドクシャ

第五シナリオの開始まで残り八日。キム・ドクシャは、イミュンタルの王子リュカオンから「風の道」を教わっていた。しかし、何度練習しても習得できず、リュカオンから技能に適した資質がほとんどないと告げられる。

ハン・スヨンにも才能のなさを指摘されるが、ドクシャは納得できない。『滅亡した世界で生き残る三つの方法』に記されたユ・ジュンヒョクの悟りを覚えており、風の道の理論も理解しているつもりだったからだ。

本来、ユ・ジュンヒョクはわずか五分で習得した技能だが、ドクシャはすでに二日を費やしていた。「第四の壁」は冷静さや判断力を与えても、才能そのものまでは補えない。

リュカオンが得た予想外の悟り

ドクシャは、物語の中でユ・ジュンヒョクが得た悟りをリュカオンに説明する。するとリュカオンは言葉を即座に理解し、熱と冷気を伴う風を操ってみせた。

悔しくなったドクシャは、ユ・ジュンヒョクが九回目の回帰で得た、八卦と風に関するさらに高度な悟りを持ち出す。ところがリュカオンはそれすら理解し、大きな悟りを得て修練を始めてしまう。

ドクシャの言葉がリュカオンの成長に影響を与えたことで、滅亡した世界クロノスの星座たちから感謝され、二千コインが贈られた。その光景にハン・スヨンは大笑いする。ドクシャは、物語の知識を持っていても、自分自身のことは理解できていなかったと痛感する。

ビヒョンとの会話と第五シナリオへの準備

星座たちの反応を見たドクシャは、後援星座との契約を考える。しかし、ビヒョンとの契約があるため、それは不可能だった。

通信を通じて現れたビヒョンは、中級トッケビが処罰を受けており、第五シナリオ開始前には戻らないと説明する。また、自身のチャンネルも成長し、翌月には中級へ昇格できそうだと喜んでいた。

一方、管理局では異常な速度で成長する化身が問題になっていた。ドクシャは、それがユ・ジュンヒョクだと察する。彼の後援星座は、常識外れの成長を可能にするほど強大な存在らしい。

ビヒョンは成長パッケージの購入を勧めるが、習得済みの技能にしか適用できず、乱用すれば罰則もある。事情を知るドクシャは購入を断る。所持金は六万二千三百七十二コインで、飛竜の部位を売却して能力値を上げた後も十分に残っていたが、「天龍歩法」を買うには足りない。そこで、新しいシナリオに合わせて入荷するコイン商品を知らせるようビヒョンに頼む。

守護のメダルと、突然現れたユ・ジュンヒョク

修練が進まないドクシャに、ハン・スヨンは自分やほかの生存者に風の道を習わせればよいと提案する。コイン農場の崩壊から二日が経ち、救出された生存者たちは負傷者を助け合っていた。かつてのユン副隊長の農場とは違う光景だった。

しかし、風の道を習得できるのは「守護のメダル」の所有者だけで、メダルは譲渡できない。スヨンは、本来この技能を習得するはずだったユ・ジュンヒョクに任せる案を出す。だが、メダルの所有権はドクシャが死ななければ解除されない。ドクシャは以前、ユ・ジュンヒョクを強烈な一撃で吹き飛ばしており、再会すれば殺される可能性が高かった。スヨンも忠武路駅で彼に首を斬られた経験を思い出す。

ユ・ジュンヒョクの居場所も分からないと話していた、そのとき、近くで重傷者が発見され、助けを求める声が上がる。星座たちもドクシャが負傷者を救うことに期待を寄せていた。ハン・スヨンと現場へ向かったドクシャが目にしたのは、全身から血を流すユ・ジュンヒョクだった。

偶然を装うように笑うビヒョンを、ドクシャは鋭くにらみつける。風の道をめぐって名前が挙がったばかりのユ・ジュンヒョクが、重傷を負って突然現れたところで第79話は幕を閉じる。