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『全知的な読者の視点から』第2話あらすじ|命を懸けた最初のシナリオ

小説の場面が現実になる

突然停止した地下鉄で、キム・ドクシャは目の前の出来事が読み続けてきた小説の展開と重なっていることに気づいていた。車両の扉が開き、照明が戻ると、二本の小さな角を持ち、宙に浮かぶ不思議な存在が現れる。ドクシャが小説で知っている「トッケビ」だった。

乗客たちは撮影や特殊映像の演出だと思い、トッケビに抗議して車両から出ていくよう求める。ドクシャは、立ち上がろうとしたユ・サンアに危険だから座っているよう告げるが、事情を説明することはできなかった。

トッケビは最初、乗客に通じない言葉で話しかけ、やがて韓国語に切り替えて静かに説明を聞くよう求める。それでも、オーディションに急ぐ男性を含め、乗客たちは撮影だと疑って騒ぎ続けた。

抗議が血の惨劇へ

騒ぎが収まらない中、トッケビの目が赤く光る。撮影だと詰め寄った男性の額に穴が開き、さらに声を上げたり抗議したりした人々が次々と倒れていく。地下鉄は血に染まり、乗客の半数以上が命を落とした。

トッケビは、ここが人々の知る「現実」ではないと告げ、全員に黙って話を聞くよう命じる。ドクシャは、しゃっくりをするサンアの肩をつかみながら、小説の中の出来事が現実になったことを思い知らされる。

通用しない金銭とハン部長

トッケビは、人々がこれまで何の代価も払わずに生きてきたと語り、これからは幸福にも代価が必要だと告げる。そこで名乗り出たのは、ドクシャと同じ会社の財務チーム部長、ハン・ミョンオだった。

ハン部長は社内で縁故入社の典型と見られ、新人たちから敬遠されている人物でもある。ドクシャは、なぜ彼が地下鉄に乗っているのかと意外に思う。

ハン部長は名刺を差し出し、金を渡すから解放してほしいと申し出る。乗客たちも、彼がトッケビと交渉できるのではないかと期待する。しかし、トッケビは小切手が価値を持つのは、その時代と空間の中だけだと説明する。ハン部長の小切手は空中で燃え、同じことを繰り返せば命を奪うと警告された。

最初のメインシナリオ

トッケビは、説明を続けるより人々自身にコインを稼がせる方が早いと告げる。直後にチャンネルが開き、「星座」の入場が知らされ、乗客の前に最初のメインシナリオが表示された。

シナリオ名は「価値の証明」。難易度はFで、制限時間は30分。達成条件は生き物を1体以上殺すこと、報酬は300コイン、失敗すれば死である。トッケビは「面白い物語を見せてほしい」と言い残し、姿を消した。

小説の筋書きを知るドクシャの目の前で、乗客たちは生存を懸けた最初の試練に直面する。命をつなぐために何をするのか――その答えを迫るシナリオが、いま始まった。