ソウル中心部にある英雄協会本部、英雄の塔。その103階で、ユン・スンアは国立武器博物館で発生した魔人との戦闘記録を無断で調べていた。現場から希少な光属性の魔力が検出されたと知り、魔人討伐に関わったキューブの生徒たちの中に、その力の持ち主がいると考えたためだ。
監視映像で彼女が注目したのは、キム・スホと行動していたキム・ハジンだった。戦闘開始時には後方に退いていたハジンだが、スホが劣勢になると身を隠し、銃から弾を抜いて一発だけ残し、何もない空間を操作するような動きを見せていた。その後、彼が発砲した瞬間に銃が破裂し、周囲は強烈な白い光に包まれた。映像は数秒間途切れ、復旧した時には戦闘が終わっていた。
世間ではスホの攻撃と考えられていたものの、ユン・スンアは光の発生源がハジンではないかと疑う。スホ自身も報告書でハジンの援護を認めており、彼女は銃を選んだ生徒の存在を強く意識する。
しかし、そこへ英雄協会幹部のアイリーンが現れる。彼女は言葉によって相手を強制的に従わせる特別な能力を持ち、立ち入り権限のないユン・スンアを記録室から連れ出した。さらに処罰を受けるか、自分の仕事を手伝うかという選択を迫るのだった。
一方、キューブでは火曜日の戦闘訓練が行われていた。第5班に所属するハジン、ユ・ヨンハ、チン・ホスン、ハヅキは、暗黒属性の魔力による霧で視界を奪われた人工迷宮に挑んでいた。目的はアンデッドなどの魔物を突破し、迷宮の中心へ到達することだった。
仲間たちが暗闇に苦戦する中、ハジンだけは自分には見えると申し出る。しかし、ヨンハは彼の発言を相手にせず、別の仲間がふざけていると勘違いする。その直後、ハジンが警告した方向へ進んだヨンハは足を踏み外し、転落しかけてしまう。ハジンに腕をつかまれて救われたことで、ようやく彼の視覚能力を認めた。
ハジンが暗闇を見通せるのは、距離や障害物、明るさの影響を受けない自身の能力「千里眼」のおかげだった。彼は進路を見極め、避けられる敵を回避し、戦闘が必要な場合には仲間へ知らせる。霊体の敵はヨンハが鞭で倒し、アンデッドはチン・ホスンとハヅキが対処した。こうして役割分担が機能し、第5班は48分10秒で迷宮の中心に到達し、3位という好成績を収める。
到着後、ヨンハはシン・ジョンハクのもとへ向かい、ハジンは仲間たちから視力の良さを称賛される。そこには博物館での能力使用による疲労が残っているらしいキム・スホの姿もあった。
やがて、チェ・ナユンの班も到着する。罠にかかったのか全身に土ぼこりをつけたナユンは、ハジンの記録を聞くと悔しそうな表情を浮かべ、彼にも役立つ取り柄があったのだと挑発した。
ハジンは反論しかけるが、思いとどまる。強くなった敵に対抗するためには主要人物たちの成長が必要であり、特にナユンは弓を捨てなければ本来の才能を十分に発揮できないと考えていた。彼女には否定的な刺激が有効だと知りながらも、今の自分が挑発しても大きな意味はないと判断する。いずれ弓の腕で彼女を上回る自信もあり、今はその時を待つことにした。
挑発に乗らないハジンにナユンは興味を失って去っていく。一方、ヨンハの視線には、これまでになかったわずかな関心が宿っていた。しかし彼女もすぐに鼻を鳴らして立ち去り、ハジンへの態度を明確に変えることはなかった。