第99話では、二度目の後援星選択を迎えたキム・ドクシャが、数多くの星座から勧誘されながらも契約を見送ります。その結果、巨額の報酬を懸けた討伐対象となった彼は、追跡者を振り切って漢江へ向かいます。
二度目の後援星選択と星座たちの競争
ソウルの空に無数の光が走り、後援星を持たない化身たちの前に選択画面が現れます。ドクシャの候補には、緊箍児の囚人、深淵の黒炎竜、隠密な謀略家をはじめ、朝鮮半島に縁のある星座やオリンポスの神々が並びました。絶対善の陣営に属する大天使メタトロンまで姿を見せ、その地位はウリエルを上回ります。ドクシャの頭上には数百もの星が輝き、シン・ユスンはその姿をクリスマスツリーのようだと評しました。
ドクシャは、ビヒョンのチャンネル登録者が選択終了までに一万人へ達したら後援星を選ぶと約束していました。残り時間が減るなか、星座たちは次々とコインを贈ります。緊箍児の囚人は五千コイン、天の書記メタトロンは三万コインを提供しました。しかし終了時の登録者数は九千九百九十九人。条件に一人届かず、ドクシャは契約を結びません。
怒りを集めた懸賞シナリオ
約束が果たされなかったことに星座たちは激怒し、龍山区の空には雷が落ち始めます。ビヒョンは怒りを収めるため、後援星を選ばなかったドクシャを処罰するイベントを提案。星座たちの賛同を得て、新たな懸賞シナリオ「処罰」が始まりました。内容は二十分以内にドクシャを残虐に殺すこと。基本報酬は四万コインで、殺害方法によって上乗せされます。
ドクシャはユ・サンアに子どもたちを連れて隠れるよう指示し、まだ後援星を選ぶ時ではないと説明します。登録者数が一万人に届かなかったのは偶然ではありません。ビヒョンのチャンネル「#BI-7623」は視聴者を九千九百九十九人までしか収容できず、ドクシャはこの仕組みを利用して契約を回避していました。ただし意図的な操作が発覚すれば、ビヒョンは蓋然性適合性の審査を受けかねません。ドクシャは星座たちの関心を処罰イベントへ移し、疑いをそらそうとしていました。
追跡を抜け、漢江へ
標的の印を掲げられたドクシャへ、報酬を狙う化身たちが殺到します。星座たちはコインを使い、彼の速度・攻撃力・防御力を低下させました。信仰の刃で追跡者を退けようとするドクシャの攻撃力は半減しますが、相手を殺さずに済むことを彼はむしろ喜びます。飛来した短剣で腕を負傷するものの、無限次元空間コートのおかげで切断は免れました。
ドクシャは龍山区の南西へ逃げます。その方角には、洪水の災厄が眠る隕石があり、孵化が近づいていました。やがて漢江にたどり着いた彼は川へ飛び込みます。危険を知る化身たちは、すぐには後を追えません。川では七級の魚竜たちが弱ったドクシャを獲物として狙います。
しおりに登録した新たな力
ドクシャは自分に特別な才能がないと認めながらも、それを弱さの言い訳にはしません。彼は専用技能「しおり」を発動し、三番目の枠にいた扇動家チョン・イノを外して、獣使いシン・ユスンを登録します。ユスンへの理解度が高いため、上級の多様な意思疎通と調教の技能を使えるようになりました。
魚竜の一体と感覚がつながり、複雑な情報が頭へ流れ込みます。鼻血を流しながら、ドクシャは子どもたちが普段感じていた世界の一端を知りました。そして、静かにミラバード女王を呼び寄せます。