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『全知的な読者の視点から』第98話あらすじ|洪水の災厄(2)

シン・ユスンが操る女王ミラバードの背に乗り、漢江を渡るキム・ドクシャたち。道中でドクシャは、現在のユスンと未来の災厄が結びつく仕組みを説明する。対岸で仲間と合流し、二日間の準備を整えた一行は、最後の災厄を前に新たな局面を迎える。

二つの時間をつなぐ「断絶フィルム理論」

女王の背で川を進むユ・サンアは、現在のシン・ユスンが強くなれば、未来の災厄となったユスンも強くなるのかと尋ねる。ドクシャは「断絶フィルム理論」を説明する。災厄のユスンは、別の回帰が続いた未来から来た存在だった。ユ・ジュンヒョクに裏切られて世界の外へ捨てられ、時の感覚を失って宇宙をさまよった末、星流の祝福によって過去のシナリオに災厄として加わったという。

現在のユスンは第一のフィルム、災厄のユスンは第三十四のフィルムに属し、二つの物語は互いの変化に干渉しない。しかし、フィルム同士はつながっている。現在のユスンが死ねば未来のユスンも死ぬ一方、現在の彼女の成長は災厄側へ影響しない。この一見矛盾した関係が、今回の災厄の核心だった。

龍山区での再会と北部の知らせ

漢江を渡った一行は、巨大なカマキリに乗ったイ・ギリョンとハン・ドンフンに再会する。ギリョンはドクシャに駆け寄るが、初めて会ったユスンとはすぐに張り合い始めた。昆虫を操るギリョンと獣を従えるユスンは、互いを警戒している。

ギリョンの調査で、行方の分からなかったチョン・ヒウォンは北部にいると判明する。そこでは放浪者の王も活動していた。ドクシャは一行に二日間とどまるよう指示し、技能を鍛え、硬貨を集め、能力値を整える時間に充てる。

ハン・ドンフンの「広域インターネット」によって、ユ・サンアは家族と連絡を取れるようになった。ドクシャは、今回のシナリオ後にはソウルの外も安全とは限らないと伝え、家族にも備えるよう促す。その直後、北部で「水の災厄」が討伐されたとの通知が届く。放浪者の王も役目を終え、残る災厄は「洪水の災厄」だけとなった。

第五の災厄と二度目の後援者選択

ドクシャは「全知的な読者の視点」を使って北部のヒウォンを見る。彼女は青い囚人服の中年女性と剣の修練を続けていた。女性は「ニューウェーブ」への参加を誘うが、ヒウォンは仲間が待っていると断る。

二日後、生存活動の副次シナリオが終わる。ビヒョンが告げた数字は、ドクシャが約束していた登録者一万人に関わるものだった。空の大広間に現れた中級トッケビは、五つの災厄のうち四つが阻止されたと認める一方、最後の洪水の災厄は、それまでの四つとは比べものにならないと警告する。失敗すれば成果が失われる可能性は九割を超えるという。

第五シナリオ開始前、最後の催しとして「第二次後援者選択」が宣言された。最大の災厄を前に、ドクシャたちは次の選択へ進む。