第14エピソード「王座の主(4)」。北斗七星の試練が進むなか、キム・ドクシャはソウルの王たちと接触する。絶対王座をめぐる対立が大きくなる一方、同行者ハン・スヨンの正体にも疑いを抱き始める。
弥勒王チャ・サンギョンとの遭遇
待機室に現れたのは、ソウル七王の一人である弥勒王チャ・サンギョンだった。彼の杖には、北斗七星の試練で得られる青い星の宝石が埋め込まれている。宝石は能力値を一段階上げるうえ、七つそろえば四陰魔斬剣を呼び出すための材料になるという。
握手を交わすと、ドクシャは専用技能「登場人物一覧」で相手の情報を確認する。サンギョンも烙印「利害の法則」でドクシャの性格を探るが、結果は「触れてはならない魔敵」。サンギョンはひどく動揺し、すぐに誤認だったとして周囲を下がらせる。星座「隻眼の弥勒」からの警告を無視できないと、ドクシャは受け止める。
ハン・スヨンへの疑念
サンギョンの補佐役を名乗る長髪の人物は、ハン・スヨンと名乗った。ドクシャは再び「登場人物一覧」を使うが、相手の情報は読み取れず、一覧にも登録されていない。そこから正体に思い当たったドクシャは、スヨンを魔敵のようだと評する。スヨンも一瞬表情を変え、二人はどちらが先に剣を抜くかという緊張を残したまま、王たちの登場を迎える。
現れたのは慎重王ユン・ギヨン、闘争王キム・ベクホ、そして地龍王ク・デソン。前の二人は名のとおりの能力を持つものの、七王には一歩及ばない。ドクシャが特に警戒するのはク・デソンだった。ユ・サンアは、百済王が地龍から生まれたという伝承を手掛かりに、彼の背後星を推し量る。ドクシャの記憶では、ク・デソンは故・キョン・フォンを背後星とするソウル七王の一人だ。各地で王を背後星とする化身が集まるのは偶然ではなく、各国の強大な星座が絶対王座をめぐる争いに備えているらしい。
暴君王を追う第三の扉
王たちは、第三の扉へ入った暴君王を共通の敵として掲げた。暴君王はすでに星の宝石を二つ手にし、王たちを襲っている。四陰魔斬剣と絶対王座まで手に入れれば、ソウルに悲劇をもたらすとして、集まった人々に討伐への参加を呼びかける。
演説に熱狂する群衆を見ながら、ドクシャは、わずか一か月前には人々が大統領を選び、正当な経済活動による私有財産を認めていたことを思い返す。ソウルは急速に王たちの時代へ戻っていた。数百人が第三の扉をくぐり、ドクシャたちもサンギョンの一団に続いて、広大な地下通路へ進む。
宝剣の定番と、ドクシャの一撃
通路でスヨンは、伝説の宝剣を探す展開は武侠小説のようだと語る。ドクシャは、宝の地図が偽物で、黒幕が集まった者たちを始末する筋書きを例に挙げた。定番の展開そのものが悪いのではない。しかし、盗作者がそれを使うべきではない――そう告げると、スヨンは「書き手ならどうするのか」と尋ねる。
ドクシャは、自分は書き手ではなく読者だと答え、違う展開を見せると言って「折れぬ信念」を振るい、スヨンの首を斬った。血は流れず、地面に落ちた頭部は「面白いな、キム・ドクシャ」と語りかける。正体を隠していた相手との対決が始まる気配を残し、第67話は幕を閉じる。