ユ・ジュンヒョクが明かさない理由
ユ・ジュンヒョクは、イ・ヒョンソン以外の仲間たちに視線を向けていた。キム・ドクシャは、その視線がチョン・ヒウォンの情報を見たためではないかと考えるが、確かめることはできない。自分がユ・ジュンヒョクを知っていると悟られないよう、話題を地主連合の代表へと移す。
なぜ代表を放置するのかと尋ねると、ユ・ジュンヒョクは彼を生かしておく必要があると答える。しかし、将来のシナリオが理由なのかという問いには沈黙する。ドクジャは、代表本人が必要でも配下まで残す理由はないと追及するが、ユ・ジュンヒョクは説明を拒む。忠武路の人々が犠牲になると訴えても、彼は意に介さず、イ・ジヘを連れて去っていく。
発動しない「審判の時」と武装区域の弱点
第三シナリオまで残り一時間半。ドクジャは、今後の突破には地主連合の代表の協力が不可欠だと考えていた。
事情を聞いたチョン・ヒウォンは、公共施設を占拠して利用料を取る地主連合に憤り、直接倒そうとする。彼女は切り札である技能「審判の時」を発動するが、絶対善系の星座たちは応じず、技能は取り消される。再び試しても結果は変わらない。
ドクジャは、人間が悪と判断する相手を星座も同じように判断するとは限らないと説明する。星座側の善悪の基準と人間の正義は一致せず、ヒウォンの力は使えなかった。
それでもドクジャには別の策があった。代表の強さを支える烙印「武装区域」は、指定した範囲に砲塔を設置する防御能力だが、本人が区域を離れれば解除され、砲塔も役に立たなくなる。
問題は代表をどう移動させるかだった。イ・ヒョンソンは隙を突く方法を提案するものの、代表は寝具や食料、水など生活に必要なものを占拠区域内にそろえており、そこから離れようとしない。仲間たちは具体的な誘い出し方を見つけられなかった。
緑地帯を奪い合う人々
第三シナリオ開始まで一時間となり、ドクジャたちも生存のための「部屋」を探そうとする。
しかし駅構内では、すでに緑地帯をめぐる争奪戦が起きていた。一人用の区域を守る男に人々が襲いかかり、占有者が入れ替わる。負傷者も出る激しい争いに、ヒウォンは介入を求めるが、ドクジャは誰かが命を落とす結果を避けるのは難しいと答える。
そこへビヒョンが現れ、第三シナリオ「緑地帯」の三日目が告知される。条件は駅構内の緑地帯を占有し、毎夜零時に出現する怪物から生き延びること。期間は七日間で、今回の制限時間は八時間。ほかの人間から区域を奪うことも認められていた。
生き残るために他人を攻撃する人々を前に、ユ・サンアは自分たちも戦う必要があるのかと不安を口にする。ドクジャは、争わずに済む方法として、大人数を収容できる部屋を探すよう提案した。緑地帯には一人用から七十人用まで規模の違いがある。ただし、空きが残っていればの話だった。
仲間の分散と、残された現実
一行は手分けして探索することを決める。イ・ヒョンソンとユ・サンアは地下三階へ、チョン・ヒウォンとイ・ギリョンは地下二階へ向かい、ドクジャは単独で行動する。部屋が見つからなければ、シナリオ開始二十分前に再集合する約束だった。
仲間たちを見送ったドクジャは、スマートフォンで『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を開く。
そこには、忠武路にはもう空いている部屋がないとはっきり記されていた。
生き残るには、誰かを殺して部屋を奪うしかない。しかし、緑地帯を守る人々の大半は、ただ自分の命を守ろうとしている。ドクジャは、仲間たちがそのような相手を攻撃できるのかという問いに直面する。