ユ・ヨンハはチェ・ナユンに連絡を取り、キム・ハジンの説明が事実か確認する。ナユンは前日の出来事が説明どおりだったと認め、ハジンが魔人であるはずがないと断言した。会議は解散となり、憤然と退出したハジンをキム・スホとイ・ヨンハンが追いかける。
残されたヨンハは、キム・ホラクが右肩をさする姿に気づく。ホラクのギフトは肉体の瞬発力と破壊力を瞬時に増幅する、格闘に適した強力な能力だった。しかしハジンは、その攻撃を最小限の動きでかわしていた。ホラクは誤った告発を反省するよりも、攻撃を避けられたことを恥じていた。
一方、シン・ジョンハクはスマートウォッチで購入品を確認していた。彼が閲覧していたのは闇市場のサイト「バイオレット・バンケット」で、キューブの訓練生は会員登録を禁じられている。闇市場のアカウントを持つだけで退学処分になり得るため、ジョンハクはヨンハの質問を冷たく拒絶した。傷ついたヨンハは、彼がナユンにばかり関心を向けることにも不満を募らせる。
その後、ユン・ヒョンから翌週月曜日の試験準備会への誘いが届く。ハジンが事件の犯人として彼を名指ししたことを思い出すが、ヨンハは馬鹿げた疑惑として退け、返信を送った。
夜九時、ハジンは公園のベンチで一人、故郷を思い出していた。自ら書いた小説の世界に入り込み、大切に生み出した登場人物たちと争う現実に疲れ果てていた。元の世界の両親や友人が恋しくなり、帰還まで十年近くかかるなら、自分は行方不明者、あるいは死亡者として扱われるかもしれないと考える。かつての生活や人間関係を失った孤独に涙を浮かべるが、忍耐力の能力値を上げていたおかげで、絶望に屈せずに済んだ。週末には運動、狩猟、株式購入を普段どおりこなし、精神状態も一日で回復する。
月曜日の授業では、一週間後に筆記試験、その翌週に戦闘試験が始まると告げられる。筆記試験には自信があるものの、対人決闘や魔法使いが召喚する幻影の魔物との戦闘には不安が残る。魔力人形とは異なる本物同然の敵を相手に、負傷を覚悟する必要があった。
授業中、ハジンはレイチェルが自分のノートを盗み見て書き写していることに気づく。試しに両親の名前や誕生日、昔飼っていた犬の名前などを書き込むと、彼女は意味も分からないまま記録していた。
授業後、退院したナユンの周囲にスホとジョンハクが集まる。二人が言い争う傍らで、ヨンハは疎外感を抱きながら教室を後にする。ハジンは寮とは逆方向へ歩く彼女と遭遇するが、互いに深く話すことなく別れた。
ヨンハが向かったのは学術クラブの部室だった。室内にはユン・ヒョンしかおらず、ほかの生徒は後から来るという。ユン・ヒョンは自分も二年生代表として魔人調査チームに参加していると語り、捜査の進展や容疑者について尋ねる。
ヨンハがハジンの疑惑を話そうとすると、ユン・ヒョンは香りのよいろうそくを置いた。甘い香りで心身が緩んだヨンハは、彼が精神系の魔法を使う魔人だと疑われていることを明かしてしまう。ユン・ヒョンは証拠があるのかと尋ねた。その反応に違和感を覚えたヨンハは我に返る。ユン・ヒョンは慌てて言い直すが、ヨンハは距離を取り、鞭を構えて正体を問いただした。穏やかだった彼の笑みが邪悪に歪み、「まだ君の番ではない」と告げる。