ユ・ヨンハが一方的な借りを嫌うと見込んだキム・ハジンは、見返りとして武器を頼む。金銭を求めるのは気が引けたため、武器販売サイトのデザートイーグルを指定し、翌日までに用意できるか尋ねた。ヨンハは即座に引き受け、ハジンは彼女の決断の早さに感心する。
水曜日の午後、対人訓練が始まる。教官を探していたハジンは、背後からチェ・ナユンに呼び止められ、模擬戦を要求された。以前の不用意な侮辱で彼女を怒らせていたが、ハジンは謝罪をためらう。周囲が知っている過去の出来事を自分だけ把握していないため、謝ればかえって彼女を傷つける恐れがあった。さらに彼には、期限内にナユンの兄を殺すという目的がある。後で裏切りと憎しみを招くなら、今は嫌われたままでいる方がよいと考えた。
実弾で彼女を傷つけたくないと銃を抜くのを拒むと、ナユンは自分には弾が当たっても平気だと言い返す。ハジンは「傷つくのではなく死ぬ」と告げ、彼女の怒りをさらに煽った。教官のパク・ヒョナが割って入り、訓練用の銃が用意されるまで対戦を禁じる。ナユンは不満を残して去るが、今度は教官がハジンに銃を抜くよう促す。教官は模擬戦用の銃のことは知らないと答え、拳や首を鳴らして彼を挑発した。
翌木曜日、ハジンは狩猟クラブの説明会を欠席する。ナユンを避けるためでもあったが、届く武器を早く試したかった。ソウル近郊の喫茶店で待っていると、約束の午後五時半に黒いスーツ姿の男がスーツケースを持って現れる。ハジンはユ・ヨンハの付き人、ジン・セチャンだと推測した。
受け取りの前にノートパソコンの表示を相手が認識できるか試すと、セチャンには見えず、ハジンだけが見られると分かった。さらに、設定変更を検知する機能も作動する。変更対象から五十メートル以内に入ると内容と概要が通知されるが、重要度が一定以上の対象には働かない仕組みだ。二百SPで追加した機能は、セチャンのヨンハへの想いが深まったと知らせた。
スーツケースの中には、白金色のデザートイーグルと、最高級の魔力弾六十発が収められていた。銃には攻撃力増幅、重量軽減、反動制御の魔法効果が備わり、弾丸も高純度の魔力を凝縮した品だった。改造しなくても低中級の魔物を倒せそうだと判断したハジンは、水原の悪魔の巣でエーテルを得ることにも思いを巡らせる。確認後の所持SPは二百五十だった。
セチャンは配達後、ヨンハにハジンの様子を尋ねられる。十七歳らしくない落ち着きや、自分を知っているかのような態度は気になったものの、短いやり取りだけでは判断できず、特に変わったことはなかったと答えた。ヨンハとの通話を終えたセチャンは、もう少し話したかった気持ちを抑えた自分に満足する。