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『小説の中のエキストラ』第41話あらすじ|追跡ノートに記された名と、隣に座るヤシャ

ドローンの映像を見たキム・ハジンは、チョク・ジュンギョンが何のためらいもなく警官を殺したことに戦慄する。十倍速で映像を確認すると、ジュンギョンが軽く拳を突き出しただけで衝撃波が生じ、警官に致命傷を与えていた。科学と魔法で暮らしが便利になった社会の裏には、法や道徳を顧みず超常能力を振るう犯罪者もいる。英雄を否定する者たちは、公式には指名手配犯、世間では「ヴィラ

ドローンの映像を見たキム・ハジンは、チョク・ジュンギョンが何のためらいもなく警官を殺したことに戦慄する。十倍速で映像を確認すると、ジュンギョンが軽く拳を突き出しただけで衝撃波が生じ、警官に致命傷を与えていた。科学と魔法で暮らしが便利になった社会の裏には、法や道徳を顧みず超常能力を振るう犯罪者もいる。英雄を否定する者たちは、公式には指名手配犯、世間では「ヴィラン」と呼ばれていた。ドローンは想像以上に役立つと分かり、ハジンは改良して活用することを考える。

深夜、チェ・ナユンから翌日の決闘で指名してよいかと連絡が来る。ハジンは疲労を理由に断った。候補生には最低三回、最大六回の決闘が課されるが、彼はすでに三戦を終えており、誰かに指名されない限り戦う必要はない。ナユンは続けて、弾丸で気功強化を破った方法を尋ねるが、ハジンは答えない。翌日にレイチェルとの試合を控えるナユンが、指名権を使う可能性は低いとも考えた。

ユ・ヨンハからも連絡が届く。ハジンがホラクの気功強化を破ったことで、複数のギルドが関心を示し、能力には「超能力弾」「弾丸強化」などの呼び名までついているという。ヨンハは、自身が関わるギルド「海峡の精髄」に興味があるか尋ねた。ハジンは候補生への事前勧誘には五億ウォンの罰金があると返すが、ヨンハは候補生同士なら違法ではなく、罰金を払う余裕もあると答えた。さらに、初期試験で934位だった彼が射手に転向し、18位のホラクを追い詰めた成長の速さは目立ちすぎると指摘する。疲れていたハジンは返事を止め、正午以降に185SPを得たことを確認した。もう少し貯めれば新しい技法や体質を作れる。眠る前に、ドローンを贈ったパク・スヒョクへ礼を送った。

一方、暗い廃工場の隠れ家では、カメレオン旅団の団長がその日の決闘を振り返っていた。キム・スホの流れるような剣技、シン・ジョンハクの苛烈な槍術に続き、ハジンとホラクの戦いを映像で見る。弾丸がホラクの魔力を破った瞬間、団長はその性質を「反魔力」と見抜く。魔力体質を破壊し、長年探している裏切り者を倒すために必要な力だった。

団長は、ハジンの名を特殊なノートに記すよう命じ、スホとジョンハクも対象に加えた。ノートに名を書かれた者の現在地を追跡でき、持ち主はその場所へ転移できる。ただし、対象が自分の名を記されていると知らないことが条件だ。団長は十一年前、先代の死とある男の裏切りを思い返す。旅団は復讐を支えに存続してきたが、裏切り者の居場所は分からず、見つけても対抗できなかった。団長はハジンを最優先の追跡対象に指定する。

翌火曜日、ハジンは誰からも指名されず、ナユン対レイチェル、スホ対ヨウヘイの試合を見るため闘技場へ向かった。五千席は満員だったが、立ち去った二人組の席に座ることができた。隣に女性が腰掛け、横顔を見たハジンは息をのむ。そこにいたのはカメレオン旅団の団長だった。名前を持たず、称号「ヤシャ」で知られる彼女がなぜ隣にいるのか。偶然か、それとも自分が何かしたのか。ハジンは震える手をポップコーンに隠し、試合場へ目を戻した。