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『小説の中のエキストラ』第51話あらすじ|指輪の奪還と主人公の正義

イービル・ソサエティの魔人にホメロスの指輪を奪われ、キム・ハジンは自ら取り返すことにする。エーテルを細いワイヤー状に変え、残るスティグマの魔力の八割を右腕へ注いで投げた。ワイヤーは城まで伸びて指輪を奪うが、弧を描いた勢いで城壁を切り、戻る際には床と基礎まで裂いて二階の一部を崩落させてしまう。ハジンは負傷者がいないことを願いつつ、魔人に見られたため逃走を急ぐ。

逃げ道では、別の魔人が魔法剣を構えて行く手を塞ぐ。指輪を渡せと迫る相手にハジンは交渉を試みるが、魔人は殺して奪うと答えた。ところが、魔力剣の刃は一瞬で消えてしまう。幸運を悟ったハジンはデザートイーグルを散弾銃形態にし、残った魔力を光の魔力へ変えて魔人の頭を撃ち抜く。

午後七時、旅行部の集合場所近くでは、ナユンがヨンハとスホを待っていた。サイレンが響く中、顔色を失い冷や汗をかいたハジンが現れ、動けないと言ってナユンにもたれようとするが、彼女が身をかわしてベンチに倒れる。そこへ部長のオ・ハンヒョンと恋人のナターシャが来て、近くで事件があり、スホとヨンハは事情聴取を受けているが無事だと説明した。熱のあるハジンはナターシャに診てもらう。

意識を失ったハジンは、大学入試に失敗した日の記憶を見る。迎えはいらないと伝えたのに、父は十年乗った古い車で学校まで来ていた。申し訳なさに泣くハジンの背を、父は「大丈夫だ」とたたく。目覚めたハジンの目には涙が残っていた。

時刻は午後十時。ハジンは宿泊先の屋敷で、スホと相部屋になる自分の部屋にいた。ナターシャは軽い疲労だと診断する。スティグマの魔力を一度に使い切ったうえ、人目を避けて遠回りし、エッフェル塔まで走ったことが原因だった。ニュースには魔人が城を破壊したとあり、死者や重傷者はなく、ジェインについても報じられていない。スホによれば、魔人たちは英雄が到着する前に逃げたという。

ハジンはスホの頬の傷に気づき、正義のため危険へ飛び込む彼が、この歪んだ物語を終わらせて自分を元の世界へ帰してくれるのかと考える。「主人公だから体を大切にしろ」と告げると、スホは誰もが自分の人生の主人公だと返した。その言葉はハジンの心に残る。

話題はナユンの弓へ移った。スホは、本人が選んだ道を他人が決めるべきではないと、弓を捨てるよう迫るハジンを批判する。ハジンは、才能のない道を進み続けた末に絶望したら誰が責任を取るのかと反論し、自分はスホよりずっと長くナユンを考え、見守ってきたと言い切った。そのとき扉の外で物音がする。壁越しに見ると、話を聞いていたナユンが顔を赤らめて走り去るところだった。