水曜日の最初の授業は、訓練用武器を使って二人一組で戦う対人戦闘訓練だった。キム・スホはイ・ヨンハンと、シン・ジョンハクはキム・ホラクと組んで模擬戦を行う。しかし、銃を使用するキム・ハジンには適切な訓練用武器がなく、実弾による事故を避けるため、教官を相手に戦うことになった。
身体能力の低いハジンは、開始早々から苦戦を強いられる。それでも彼の持つ特別な能力は教官の予想以上に脅威となり、発射した弾丸が教官の前腕をかすめたことで、訓練はさらに厳しさを増していく。
限界を訴えても教官は容赦せず、立ち上がって戦うよう命じる。ハジンは拳銃を撃つものの、弾丸を防がれたうえに倒され、反撃する体力も残っていなかった。何度も立ち上がるよう強要された末、追い詰められた彼は教官の髪に噛みつくという奇行に出る。
周囲が静まり返るなか、激怒した教官の拳が迫り、ハジンの記憶はそこで途切れた。もっとも、この騒動によって40ポイントを獲得できたため、本人は完全な損失だったとは考えていなかった。
授業後、ハジンはキューブの英雄公園で部活動への参加を検討する。キューブには約百もの部があり、戦闘や学習だけでなく、旅行や読書などの趣味も楽しめる環境が整っていた。
ハジンが部活動に参加する最大の目的は、物語の主要人物たちとの接点を増やすことだった。彼は自分が設定した人物たちの所属先を把握しており、特にキム・スホ、イ・ヨンハン、チェ・ナユン、ユ・ヨンハの四人が所属する旅行部を重視していた。
旅行部は物語上の重要性に反して部員が少なく、全学年を合わせても20人程度だった。ハジンはこの部への参加を決め、さらに狩猟部と学術部を選ぶ。学術部には序盤で重要な役割を担う敵対人物がおり、ポイントの獲得にもつながると考えたためだ。
一方、レイチェルの所属する読書部は見送った。三つの部は活動日が重ならず、無理なく参加できる見込みだった。こうしてハジンは入部申請書を集め、主要人物たちに近づくための準備を進める。
その頃、ソウルにある有力ギルド「創造主の聖恩」では、副代表のユン・スンアがキューブの新入生に注目していた。今年の新入生は特に優秀であり、将来のギルド間の勢力図を変える可能性があると評価されていた。
スンアは戦闘訓練で首位となったキム・スホの映像を確認し、その卓越した剣術に強い関心を示す。彼を優先的に勧誘したいと考えるなか、銃を使う珍しい新入生の存在を知った。
その人物こそキム・ハジンだった。映像には、ハジンが自動小銃を使わずに2.78秒間で60発を撃つ様子が記録されていた。通常の身体能力や銃の構造では不可能な現象であり、スンアは特殊能力の関与を確信する。
さらに、ハジンがキューブ入学後に武器を剣から銃へ変更したと知り、17歳という若さで自らの能力に目覚めた可能性を考える。ただし、その能力が銃に限定されるのであれば、戦闘面での将来性には疑問も残る。勧誘担当者にも余裕がなかったため、スンアは現時点での積極的な接触を見送った。
こうしてハジンは、有力ギルドの幹部から一度は注目されながらも、正式な勧誘対象にはならなかった。しかしスンアは、彼が本当に特別な才能の持ち主なら再び頭角を現すはずだと考え、その可能性を残していた。