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『小説の中のエキストラ』第10話あらすじ|巨額の借金と学術クラブに潜む魔人

キューブでの生活を送るキム・ハジンは、部屋に届いた請求書を見て愕然とする。そこには、なんと3億ウォンもの借金が記されていた。元の身体の持ち主であるキム・チュンドンが、キューブの生徒として借りられる限度額まで融資を受けていたのだ。年利はわずか1%だが、収入のないハジンにとっては大きな負担となる。口座に残された預金も300万ウォンしかなく、金を稼ぐ手段を考えなけ

キューブでの生活を送るキム・ハジンは、部屋に届いた請求書を見て愕然とする。そこには、なんと3億ウォンもの借金が記されていた。元の身体の持ち主であるキム・チュンドンが、キューブの生徒として借りられる限度額まで融資を受けていたのだ。年利はわずか1%だが、収入のないハジンにとっては大きな負担となる。口座に残された預金も300万ウォンしかなく、金を稼ぐ手段を考えなければならなかった。

そこでハジンが目をつけたのは、自分が作成した設定資料に記された未来の出来事だった。この世界ではギルドが企業のように扱われ、株式市場で売買されている。ハジンは将来のギルドの動向を知っているため、その知識を投資に利用できると考える。

設定資料によれば、魔人が設立した「パックホース・マスター」というギルドは、ダンジョン攻略をきっかけに株価が約十倍へ高騰する。また、現在首位のギルド「創造主の聖恩」は、「奇跡の塔」の攻略計画をめぐって大きく順位を落とすことになる。この失敗はユン・スンアがギルドの指導者になる決定的な出来事でもあり、ハジンには利益を得られる機会が見えていた。

しかし、投資に使える元手がない。資金を得るため、ハジンは比較的危険度の低い江原道のフィールドへ向かうことを検討する。その途中で、江原道の加里山ダンジョンには、後に魔人トメルが発見する神秘級の無形武器「エーテル」が存在すると思い出す。

ハジンはエーテルを先に手に入れたいと考える一方、重要な敵役であるトメルから武器を奪えば、物語の未来に予測できない影響が生じる可能性を警戒する。最終的には、自分の能力値が3から4程度まで成長したら取りに行くと決めた。

そんな折、旅行クラブと学術クラブから新入生向けの案内が届く。翌日の金曜日には学術クラブの説明会が予定されており、ハジンは休息を諦めて参加する。

学術クラブ「ベリタス」の部室には、約30人の新入生が集まっていた。女子生徒が多い理由は、部長である3年生ユン・ヒョクの魅力的な容姿にあるらしい。しかしハジンは、ユン・ヒョクの正体が魔人であることを知っていた。

ユン・ヒョクは悪魔リリスと契約し、美貌と人を魅了する能力を得た人物だった。今後キューブで発生する魔物の侵入事件などにも関わる黒幕であり、現在はユ・ヨンハを狙っている。ハジンは正体を暴けばポイントを得られる可能性も考えるが、その場で告発することはしなかった。

説明会では魔物の分類や弱点について講義が行われる。ユン・ヒョクは高度な知能と魔法を持つトーテムホタテを例に挙げるが、既に知識のあるハジンは退屈してあくびをしてしまう。その態度はユン・ヒョクや周囲の女子生徒の不興を買った。

説明会終了後、ハジンはユン・ヒョクがユ・ヨンハに忘れ物の紙を渡す場面を目撃する。ハジンの知らない出来事だったが、魔力を使って紙を抜き取った可能性を疑い、何らかの企みを感じ取る。

その後、ハジンは自動販売機で買った炭酸飲料をヨンハに差し出す。主要人物との交流でどれほどポイントを得られるか試す目的もあったが、ヨンハは馴れ馴れしい態度を嫌い、今後は気安く話しかけないよう警告する。

ところがハジンは、ヨンハが本当は炭酸飲料や庶民的な食べ物を好みながら、家柄や母親の意向を気にして人前では口にできないことを知っていた。そこで飲料の缶を彼女の高級バッグへ放り込み、その場を去る。

バッグの中で缶の結露が教科書を濡らしたことに気づいたヨンハは激怒する。彼女は高度な魔力操作で紙から水分を取り除き、自分の技術に満足するものの、ハジンへの怒りは収まらない。しかし、周囲に誰もいないことを確かめると、ヨンハは缶をハンカチで包み、再びバッグにしまった。何事もなかったように歩き出すその行動からは、表向きの反発とは裏腹に、好物を手放せない彼女の一面がうかがえる。