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『小説の中のエキストラ』第85話あらすじ|絶体絶命の逆転とカメレオン旅団の名刺

「殺せ」という命令を受けた二人の魔人が、キム・ハジンとキム・スホを襲う。大剣の男が暗闇の隔離結界を張ると、スホは闇に消え、ハジンは双刃の斧を持つ大男と取り残された。鎧に刻まれた二本の金色の斧は、中級九等級の英雄を示す印。逃げ道もなく、正面からは勝てないと悟ったハジンは、相手の粗暴な見た目から好戦的で自尊心が強いと推測し、挑発を使う。 彼は地面の石を拾うふりを

「殺せ」という命令を受けた二人の魔人が、キム・ハジンとキム・スホを襲う。大剣の男が暗闇の隔離結界を張ると、スホは闇に消え、ハジンは双刃の斧を持つ大男と取り残された。鎧に刻まれた二本の金色の斧は、中級九等級の英雄を示す印。逃げ道もなく、正面からは勝てないと悟ったハジンは、相手の粗暴な見た目から好戦的で自尊心が強いと推測し、挑発を使う。

彼は地面の石を拾うふりをして、エーテルの九十五パーセントを石に、残りを手首につなぐ透明な糸に変えた。能力のスキャン結果は三十パーセントで、普段より低い。ハジンは石だけで十分だと言って男を怒らせるが、男は警戒を解かない。石を投げると簡単に避けられ、相手は油断して笑う。その隙にハジンは温存していた聖痕の魔力を糸へ注ぎ、石を引き戻した。背後から飛来した石が大男の頭を直撃する。倒れた男はまだ息があり、ハジンの銃弾も頭蓋骨を貫けなかった。男は雄叫びの衝撃波でハジンを壁へ吹き飛ばし、皮膚を黒く染め、赤い目と羊の角を現して悪魔化する。

打つ手を失ったハジンの前に黒い刃が現れ、大男の胸を貫いた。助けたのはカメレオン旅団のボスだった。彼女はハジンを以前から見守っていたと告げ、名刺を渡す。そこには「ジェロニモ傭兵団、イ・セヨン」とある。ジェロニモ傭兵団は広大なる荒野に次ぐ規模とされていたが、実際はカメレオン旅団の偽装組織だった。

ハジンは、自分が書いた物語では同じ名刺がシン・ジョンハクに渡されるはずだったと思い返す。重要な出会いが、今は自分の身に起きている。ボスがハジンを仲間に迎えようとしていることは、名刺と彼女の言葉からうかがえる。

一方、第六寮のペントハウスでは、ヨンハが夜食に誘ったレイチェルとチェ・ナユンを前に、気まずい沈黙が続いていた。ヨンハは、レイチェルがハジンの実力をどう見抜いたのか尋ねる。レイチェルは自然に気づいたと答えるが、彼が力を隠す理由は知らない。ヨンハは秘密の調査で理由まで探ろうとしていたが、レイチェルは本人が話すまで待つ方がよいと告げる。ハジンのためを思った説明というより、ヨンハに対する牽制でもあった。レイチェルが帰ると、会話についていけなかったナユンは、なぜ自分だけ事情を知らないのかと不満を漏らす。

場面は洞窟へ戻る。隔離結界が砕け、疲れ切ったスホが現れた。大剣の男ジェームズは意識を失い、スホは一本の枝を手にしている。ハジンは、スホが自力で勝ったのだろうと推測する。未覚醒でも強力なミステルテインが、剣士同士の戦いを有利にしたのかもしれない。二人は無事を確かめて笑い合うが、スホは枝に何か特別な力があると訴える。ハジンは説明のため彼を座らせ、自分も疲労で立っているのがつらいと明かした。