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『小説の中のエキストラ』第76話あらすじ|拒まれた友情とトマーの父への依頼

レイチェルは多数の英雄に護衛され、英国王宮へ戻った。魔人の組織に誘拐されたと心配していた母親の女王と父親に、自分の意思で出かけたこと、そして謎の巨人に白色結晶を奪われた経緯を説明する。両親は安堵するどころか、危険な行動を繰り返さないよう三十分も叱り、次に同じことがあればイングランド・アカデミーへ転校させると告げた。 部屋へ戻ったレイチェルは、事件で英国自体は

レイチェルは多数の英雄に護衛され、英国王宮へ戻った。魔人の組織に誘拐されたと心配していた母親の女王と父親に、自分の意思で出かけたこと、そして謎の巨人に白色結晶を奪われた経緯を説明する。両親は安堵するどころか、危険な行動を繰り返さないよう三十分も叱り、次に同じことがあればイングランド・アカデミーへ転校させると告げた。

部屋へ戻ったレイチェルは、事件で英国自体は責任を問われない一方、王宮ギルドには大きな影響が出ると考える。最大の支援企業ロトン社の社長ゼレンが倒れて入院し、翌日の株価下落も避けられそうにない。ロトン社が支援を引き揚げれば、ギルドの財政は揺らぐ。レイチェルは、ハジンが自分のファンだと告白したことや、授業で質問に答え、試験中も助けてくれたことを思い返す。理論と戦闘の双方に優れた彼をギルドへ誘うため、その好意を利用できるのではと思いつくが、他人の気持ちを操るのは間違いだと考え直し、思いを振り払った。

同日午後十時、ハジンは旅行クラブの仲間との食事に向かう。エバンデルとの映像通話で遅れた彼を待っていたのはナユンだけだった。ナユンは借りていた魔剣を返し、助けへの礼として食事をおごるという。途中、事件当日にハジンが乗ったバイクを見つけるが、宿泊客の借り物らしく勝手には使えない。歩きながら、ナユンは友達にならないかと尋ねた。

ハジンはその申し出を冷たく断る。いずれ自分はこの世界を去り、いつかナユンが最も大切にする人物を殺すことになる――そう考えていたからだ。ナユンは予想外の拒絶に立ち尽くし、こわばった笑顔で悪態をつくと、彼の肩を叩いて走り去る。ハジンは痛む肩をさすりながら、その背を見送った。

翌日、ハジンは骨董店で五百年前の騎兵が使った馬の鞍と、朝鮮時代の旅芸人が使った角笛を買う。鞍には乗り物を扱いやすくする効果があり、角笛は吹くと三時間、喉の調子を整えて声を明瞭にする。戦闘用ではないが、彼は特に高価な鞍がいつか役立つと見込んでいた。正午、一行はクランシー小島を発ち、ジェインの能力で変装したカメレオン旅団の五人も後ろに続く。英国を経由してソウルへ戻ると、転移施設の外ではレイチェルの誘拐疑惑やキム・スホの活躍を尋ねる記者が待ち構えていた。ハジンは人目を避けて抜け出し、エバンデルへの土産に丸焼きの鶏を三羽買う。自室ではエバンデルと彼女が作った動物たちが駆け寄り、彼の心を和ませた。

二学期開始まで三日となった頃、ハジンはチョク・ジュンギョンとの一件で得た設定変更用の193ポイントを使い、ノートパソコンと腕時計を連携させる機能を加える。高性能バイクの調達を頼んでいたパク・スヒョクに連絡すると、車体は一億五千万ウォンで、魔力コーティングやエンジン強化には追加費用がかかるという。ハジンはカジノで得た二十億ウォンをもとに購入を決める。エーテルや馬の鞍を活用でき、緊急時には時間を遅くする能力も使えると考えた。スヒョクの会社にハンターが十三人いると聞くと、さらに投資を申し出る。

その通話中、ノートパソコンに紫の宴会から通知が届く。真実情報局に約一か月半ぶりに舞い込んだのは、写真付きで人物を捜してほしいという依頼だった。対象者の名はフェルニン・ジーザス。彼は、トマーが誰よりも愛し、同時に誰よりも憎んでいる父親だった。