ノルウェーの雪山に夜が訪れ、狩猟部のイベントが終わった。キム・ハジンとチェ・ナユンは一等と四等の旗を手に入れた。一等の景品はユン・スンアが一度だけ助けてくれるという券、四等は三百万ウォン相当の仮想現実ゲームセットだった。二人が山小屋に戻ると、部員たちがバーベキューの準備をしていた。
肉を焼くのが不得手な部員を見かねたハジンは、調理を引き受ける。叔母が焼肉店を営んでいたため、彼には肉を焼く自信があった。手際よく焼く姿を見た先輩は、彼が噂とは違うと驚く。食事をしながら、先輩たちは期末試験について忠告した。試験は候補生の順位に直結し、競争のために友情が壊れることもあるという。特に、前年度からの留年生は今回失敗すれば退学となるため、必死になる。約二百人いる留年生のうち、およそ二割はジンや有力組織と契約・関係を持つとされ、ハジンは警戒を強めた。
満腹になった部員たちは夜の狩猟を取りやめ、十八人で二棟の山小屋に分かれた。ハジンとナユンは同じ棟になり、親睦のためのマフィアゲームに加わる。ナユンはマフィアなら最初の投票で追放され、医者や警察官なら早い夜に襲われ、一般市民でもすぐに脱落した。感情を隠すのが苦手な彼女の様子に、ハジンは久しぶりに大笑いする。
皆が寝静まった後、ハジンは外のベンチで情報サービス「真実情報局」に届いた二件目の依頼を確認した。資産管理人を装って金を持ち逃げした詐欺師ジェローム・ミュラーの居場所を突き止めてほしいという内容だ。顔写真や身元情報がそろっていたため、ハジンは聖痕の魔力を使って「真実の書」で調査する。現在地を得るには魔力の約八割を消費し、依頼人は五百万ポイントをすぐに振り込んだ。ハジンは書に示された情報をそのまま返答する。
景色を眺めたハジンは、以前の世界ではストレスから毎日たばこを半箱吸っていたのに、こちらへ来てから一度も思い出さなかったことに気づく。二階の窓から現れたナユンは、彼の喫煙歴や聖痕をからかう。二人は、負けた方が弓を諦めるという弓術勝負についても言い合い、星空を見上げた。
ナユンは旅行部の活動が中止になったと話し、ユ・ヨンハから見せられたフランスのニュース記事にも触れる。ベルベット逮捕を報じる記事は、死を偽装した詐欺師を見破ったハジンを「韓国のシャーロック」と称えていた。ナユンは記事のリンクを送った後、窓を閉める。ほどなく再び窓を開けると、今度はたばこがどんな味か尋ねた。
その頃、ユ・ジンヒョクは二日間にわたる過去の調査から戻り、トイレへ駆け込んだ。彼の能力では、孤児院に預けられた日の大半、ハジンは入口の前に立ち続けていた。幼い子どもが別の子どもを連れてきたところまで確認できたが、過去の情報が異様に濃く、続きの調査には体調を整える必要があるという。そこへハジンの身元調査依頼が届く。最高位のレッドダイヤモンド会員は、対象に危害を加えず、本人に知られないことを条件に六億ポイントを提示した。依頼文の簡潔さと金額から、ジンヒョクは依頼主がカメレオン旅団だと見抜き、ハジンへの関心を強める。
一週間後、弓術勝負の日が来た。キム・スホ、ユ・ヨンハ、シン・ジョンハクらを含む約七十人が見守るなか、ナユンは百メートル先で動く標的を見事に射抜く。一方のハジンは一か月間練習しておらず、弓に触れるのも初めてだった。ナユンから弓を借り、構えをまねて準備を整える。彼が開始を促すと、ナユンの号令が射場に響いた。