第5シナリオで最大の脅威となる「洪水の災厄」の正体が明らかになる。未来にソウルを滅ぼす少女を今のうちに殺すべきなのか。キム・ドクシャは、ハン・スヨンとユ・サンアの異なる意見を受け止め、自分が望む結末のために決断を下す。
シン・ユスンと「洪水の災厄」の秘密
その夜、少女シン・ユスンは殺されずに済んだ。ユ・サンアが殺害を望まず、ドクシャも同意したためだ。反発したハン・スヨンはその場を離れる。
ドクシャは、目の前の11歳の少女が5日後にソウルを壊滅させる「洪水の災厄」に関係していると説明する。現在のユスンは獣使いの希少属性と高い才能を持つものの、能力はまだ低く、背後星もいない。
災厄を引き起こすのは今の少女ではなく、数十年後の未来から戻ってくる彼女自身だった。未来のユスンは別世界クロノスを滅ぼした帰還者であり、ユ・ジュンヒョクにも止められないほど危険な存在だという。
回帰が示す絶望的な未来
ドクシャは『滅亡した世界で生き残る三つの方法』を読み返し、未来のユスンがジュンヒョクを攻撃する場面を思い出す。彼女は以前の回帰でジュンヒョクに情報を与えたにもかかわらず、世界が変わらなかったことを語り、世界を終わらせる考えを示していた。
戻ってきたスヨンは、正面から戦っても勝てないと主張する。一方、サンアは現在のユスンを大切に育てれば未来を変えられるのではないかと訴える。しかしドクシャは、その可能性を否定した。ジュンヒョクも後の回帰で少女の運命を変えようと何度も試みたが、未来のユスンは必ず現れ、ソウルを破壊していたからだ。
少女が背負う罪とドクシャの選択
食事中のユスンに近づいたドクシャに、少女は未来の自分が悪人なのかと尋ねる。そして、自分はすでに悪い人間だと打ち明けた。
「全知的な読者の視点」が発動し、ドクシャは少女の記憶を知る。ユスンは最初のシナリオを生き延びるために飼い犬を殺し、その後も老人の上着を奪い、緑区域を守るため、自分を世話してくれた女性を殺すなど、生存のために罪を重ねていた。ユスンは自分が罰を受けるべきだと考え、死を受け入れる覚悟を示す。
だがドクシャは、少女を殺さないと決める。未来が決まっているという理由で彼女を殺せば、過去を変えようと戦うジュンヒョクの回帰の意味まで失われる。ドクシャは、自分の望む結末に少女の死は含まれないと告げた。
災厄を止めるための新たな一手
ドクシャは、ユスンの協力があれば災厄を止める方法があると伝える。そしてトッケビの袋を開き、「成長パッケージⅠ・Ⅱ」や「新シナリオ記念パッケージ」などを購入して少女を支援した。
背後星のいない自分に何ができるのかと戸惑うユスンに、ドクシャは今後5日間で誰よりも強くなると告げる。将来、世界でも有数の強者となる「獣王」シン・ユスン。災厄となる可能性を秘めた少女は、この回帰でドクシャにとって最初の「化身」となる。