第5シナリオの開始を5日後に控え、キム・ドクシャたちは漢江沿いを移動する。ユ・サンアが力を使う代償、仲間の消息、そして偶然出会った少女の正体。善意をめぐる対立の末、ソウルを襲う最後の災厄が明らかになる。
ハン・スヨンとの会話と第5シナリオへの備え
朝、目を覚ましたドクシャは、見張りをしていたハン・スヨンが自作の小説を読んでいることに気づく。スヨンは、作者でも作品のすべてを把握しているわけではなく、時間が経てば同じ物語も違って見えると語る。ドクシャはその言葉に驚きながらも、彼女の盗作をからかった。
話題は第5シナリオへ移る。西側はユ・ジュンヒョク、北側は放浪者の王が担当する一方、中央の災厄には容易な対処法があるとスヨンは指摘する。ドクシャもその方法を知っていたが、実行するかは道中で考えると答えた。一行は、行方不明のコン・ピルドゥの捜索とコイン獲得を目的に、漢江沿いを西へ進む。
ユ・サンアが背負う力の代償
道中、一行は怪物を狩り続ける。ドクシャはサンアに、一度に使う星痕を一つに制限するよう忠告した。複数の星座から力を借りることは、精神や肉体に負担をかけ、残された生命力を削る危険がある。サンアは、その危険をすでに理解しているようだった。
かつて有能な会社員だった彼女は、資格や学歴が役に立たなくなった世界で、自分にできることを模索していた。新しい世界で役立つ力を身につけることが、彼女なりの選択だった。傷だらけの手を見たドクシャは、スヨンの言葉を思い出し、読者として相手を正しく読み取る意味を考える。
仲間の消息と漢江での出会い
その後、ドクシャの携帯電話に「影の隠者王」ハン・ドンフンから遅れていた連絡が届く。彼は龍山区におり、イ・ギリョンも一緒だという。ドクシャはほかの仲間の居場所もおおむね把握し、龍山へ向かうため漢江を渡ろうとする。しかし川には多数の魚竜がいて、橋も壊れていた。
渡れる場所を探す途中、一行は飢えた放浪者たちと出会う。スヨンが警戒する一方、サンアは怪物の肉を分け与えた。ドクシャも植物を渡して助けるが、自分の善意には計算があると自覚していた。その場には両親を失ったという赤い目の少女もいて、ドクシャに礼を告げて立ち去る。
善意への返礼と少女の正体
夜、一行が半壊した建物で休んでいると、スヨンは昼間助けた人々が武器を奪いに来ると主張する。しかし数時間後に現れたのは、先ほどの少女だった。彼女は寒さをしのげるよう、毛布を届けに来たのだ。
サンアは礼を述べ、少女を仲間に誘う。少女が遠慮して立ち去ろうとすると、スヨンが旗を投げて行く手を阻んだ。少女を守ろうとするサンアは短剣を向け、スヨンも多数の分身を呼び出す。スヨンに事情を問われたドクシャは、彼女が属性を見抜く能力を持つことを計算に入れていなかったと気づき、ついに真実を明かす。
その少女は5日後にソウルを破壊する存在であり、第5シナリオ最後の災厄だった。少女の善意と、彼女がもたらす未来。星座たちが一行の対立を見守るなか、第94話は幕を閉じる。