食料をめぐる対立が深まる駅構内。キム・ドクシャの取引を利用し、チョン・イノは人々への支配を強めていく。しかし、ドクシャは事態が一変する瞬間を予見していた。新たなシナリオの罰則が、生存者たちを追い詰めていく。
食料の買い占めとドクシャの思惑
翌朝、キム・ドクシャの食料はほぼ売り切れていた。購入者には周縁層だけでなく、チョン・イノ率いる主流派も含まれ、手持ちの半分以上を買い占めていた。
チョン・ヒウォンは、主流派の力を弱めるための取引が逆効果になったと憤る。しかしドクシャは、取引によって1,450コインを得たことを重視していた。
ユ・サンアはドクシャへの信頼を示し、イ・ギリョンは自分のビスケットを差し出そうとする。ドクシャはそれを断り、仲間たちに手持ちの食料をその日のうちに食べ切るよう告げた。
理由を知らないヒウォンは疑問を抱くが、サンアやイ・ヒョンソン、ギリョンは指示に従う。ドクシャの警告には、間もなく起こる変化が関係していた。
チョン・イノが仕掛けた食料支配
昼になると、チョン・イノは食料配給を一人につきビスケット3枚に制限すると発表する。
不満を訴える人々に対し、イノは危険な斥候任務に参加すれば配給が増えると告げた。さらに、価値があると認めたものなら食料と交換すると持ちかける。
扇動の技能を使ったイノは、食料には対価が必要だという考えをドクシャから教わったかのように語り、人々の敵意をドクシャへ向けた。
食料一つに200コインという法外な価格がつけられ、抗議する者は暴力で抑え込まれる。駅構内の格差と支配は一層強まっていった。
チョン・ヒウォンに秘められた可能性
その様子を見ていたヒウォンは、前日に自分を襲おうとした組織の男を見つけ、強い怒りを示す。
ドクシャが「人物一覧」で彼女を調べると、ヒウォンにはまだ開花していない固有属性があり、複数の星座から注目されていることが分かった。その属性は一般級から希少級、伝説級へ成長する可能性を秘めている。ドクシャは、単なる通りすがりだと思っていたヒウォンを、仲間として迎えることも考え始める。
正義だけでは救えない現実
その後、ドクシャは薬水駅方面へ続く暗いトンネルを確認する。ヒウォンは通った者が全員死んだと警告するが、ドクシャは少なくとも一人が先の駅へ進んだことを知っていた。
ホームへ戻ると、食料を得るために厳しい取引を迫られる女性たちの姿があった。ヒウォンは止めようとするが、ドクシャは、その場で阻止しても彼女たちの飢えは解決しないと指摘する。中には子どもを抱える母親もいた。
代案を示せず苦しむヒウォンに、ドクシャは問題の根本が食料にあると告げる。そして時計を確認した。予期していた時が訪れたのだ。
食料消滅と新たな生存費用
突然、空間が裂け、黒い毛並みのトッケビが現れる。普段この周辺を担当するビヒョンは懲戒中で、代わりにこのトッケビがシナリオを管理するという。
気弱そうな口調とは裏腹に、彼は残酷な罰則を追加した。蓄えられていた食料が一斉に消滅し、主流派も周縁層も食料を失ってしまう。チョン・イノも予想外の展開に困惑する。
さらに、毎晩100コインが「生存費用」として徴収され、支払えなければ命を失うという条件が発表された。この罰則は第二の主要シナリオを突破するまで続く。
結末|新たな生存競争の始まり
食料を握っていた主流派の優位性は崩れ、誰もがコインによって生死を左右される状況へ突入した。ドクシャは新たな罰則を前に笑みを浮かべる。彼の知る物語と同じ過酷な生存競争が、いよいよ始まろうとしていた。