金湖(クムホ)駅でキム・ドクシャは、87人の生存者が有力集団と、その庇護に頼る人々に分かれている状況を知る。食料を握るチョン・イノはドクシャを仲間に誘うが、狙いは駅を去ったユ・ジュンヒョクの穴を埋める役目だった。ドクシャは勧誘も、食料を集団に預けることも拒み、別の取引を持ちかける。
金湖(クムホ)駅を分ける力関係
イ・ヒョンソンの説明では、駅には87人が残り、チョン・イノが実質的に率いる有力集団と、その保護を受ける人々との間に力の差ができている。ハン・ミョンオらは救助が来ると人々を安心させる一方、食料の配分は集団が握っていた。周辺の店から食べ物がほとんどなくなり、地上へ調達に向かった人々のうち、戻らなかったのは弱い立場の者だけだという。
ヒョンソン自身も集団に誘われていたが、何かがおかしいと感じて断っていた。ドクシャは、その直感を持つ彼への信頼を深める。
仲間との取引、そしてイノの勧誘
夕方、ドクシャはユ・サンア、ヒョンソン、意識を取り戻したチョン・ヒウォンらに食料を渡し、次からは一つ10コインを払うよう告げる。ヒウォンは命懸けで得た食料を無償でもらうことはできないと指摘し、サンアとヒョンソンも支払いに応じる。イ・ギリョンは昼間にもらったチョコレート代を加えて20コインを渡した。ドクシャの狙いは小銭を得ることではなく、人々が自分で選び、対価を払う関係を作ることにあった。
そこへチョン・イノが戻り、ドクシャに集団への参加と高い地位を提案する。しかし、本当の狙いは、駅を去ったユ・ジュンヒョクに代わって食料を調達し、トンネルで狩りをする役を担わせることだった。以前はジュンヒョクが一人で得た食料を、集団が一方的に受け取っていた。ドクシャは運営方針が合わないとして誘いを断る。
食料を売るという第三の選択
イノは人々を動かし、ドクシャが食料を独占しているという噂を広げる。人々は食料をイノに預けるよう迫り、イノはドクシャが協力を承諾したかのように話して、周囲を自分の側へ引き込もうとした。食料を差し出せば集団に取り込まれ、断れば孤立する――その二択をドクシャに突きつけたのだ。
ドクシャは、食料を独占するつもりはないが、イノの集団に預けたり、無償で配ったりもしないと告げる。そして人々と直接取引し、食料をコインで売ると宣言した。提示額は一つ50コインで、仲間に伝えた10コインより高い。最初は誰も買わず、ヒョンソンも価格を心配するが、ドクシャは待つことを選ぶ。
夜、サンアやギリョンが眠った後も、ドクシャは取引を続けるつもりだった。ヒョンソンが振り返ると、そこには複数の人影が立っている。食料をめぐる人々の動きが変わり始めたところで、第17話は幕を閉じる。