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『小説の中のエキストラ』第92話あらすじ|礼拝堂で語られる異世界説と深夜の恋愛相談

歌唱競技が終わり、キム・ハジンの順位は4位と発表された。選曲や歌声は好評だったものの、高音の出来も採点に影響したためだ。一方、訓練生たちの話題をさらったのはハジンだった。歌唱映像は交流サイトに投稿され、注目を集めている。客席に残っていたレイチェルは、告白されるという噂を気にして悪夢を見るほど不安だったが、何も起きず安堵していた。それでも、拒絶を恐れながら相手

歌唱競技が終わり、キム・ハジンの順位は4位と発表された。選曲や歌声は好評だったものの、高音の出来も採点に影響したためだ。一方、訓練生たちの話題をさらったのはハジンだった。歌唱映像は交流サイトに投稿され、注目を集めている。客席に残っていたレイチェルは、告白されるという噂を気にして悪夢を見るほど不安だったが、何も起きず安堵していた。それでも、拒絶を恐れながら相手に近づきたいという歌詞と真剣な歌声が心に残る。自分がハジンを露骨に避けていたことに気づかれたのでは、と申し訳なく思った。

チェ・ナユンに促され、レイチェルは誰もいなくなった講堂を出る。午後十時、ナユンは仲間と合流し、ユ・ヨンハからハジンが礼拝堂へ向かったと聞く。気にしていないと言い張るナユンは、礼拝堂とは反対方向の寮へ歩き出す。その様子をヨンハは不思議そうに見ていた。

礼拝堂でハジンは、静かに考えれば答えが見つかるかもしれないと期待するが、特別なひらめきは得られない。頭を占めていたのは、ボスから届いた傭兵への勧誘だった。報酬は高く、身元も秘密にされるが、人を殺す仕事になる可能性がある。金に困ってはいないハジンにとって魅力は報酬ではない。カメレオン旅団に加われば物語の重要な出来事の近くにいられ、チェ・ジニュンを秘密裏に殺す機会も得やすいと考えたのだ。しかし、旅団は無用な殺しを避けるだけで、殺害や略奪を行う集団でもある。小説の筋書きではなく現実として、自分にそれができるのかとハジンは迷う。

そこへキム・スホが現れる。宗教の話を交わすなか、スホが昔を懐かしむような表情を見せたため、ハジンは異世界の宗教なのかと冗談めかして尋ねる。スホは驚き、別世界の存在を信じるのかと問い返した。ハジンは、約五十年前のアウトコール以前には地球に魔物がいなかったことから、魔物が別世界から来たとする「異世界説」には筋が通ると説明する。これはジェルス博士が唱えた説だが、根拠がないとして批判も受けている。スホは自分の故郷について明言しない。ハジンはミステルテインの使い心地を尋ね、装備探しに同行すると申し出て、代理人も紹介すると約束する。自分が途中で命を落としても、スホが物語を最後まで進められるよう、彼を強くしたいと考えていた。

土曜午前3時、眠れないハジンは対戦相手のジャジャンマンと七試合し、七連勝していた。最後は能力補正がわずかに違えば負けていたほどの接戦だった。対戦後、相手は「自分では望んでいないが、他人に取られるのも嫌だ」と恋愛の悩みを打ち明ける。その相手は当日の発表会で歌い、その歌が自分に向けられた気がしたという。ハジンは相手を女性だと思い込み、自身の過去の経験をもとに、今は気にしていなくても相手に恋人ができれば後悔するかもしれないと助言する。眠れないほど考えているなら気持ちは動いているのでは、とも指摘した。返事は途絶え、午前3時40分になっても戻らない。相手は眠ったのだろうと考え、ハジンもヘルメットを外してベッドに倒れ込んだ。