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『小説の中のエキストラ』第42話あらすじ|ヤシャの偽名と、敗れたナユンの涙

隣に座るカメレオン旅団の団長に飲み物がこぼれ、ハジンは彼女の頭からカップを外す。謝りに来た人物は、タオルを取りに行こうとしたところで急に生気を失い、操られるように立ち去った。団長の首元ではネックレスが淡く光っていた。ハジンはその能力によるものと察し、手持ちのティッシュを差し出す。彼女は顔や手足を拭き、意外にも礼を述べた。 ほどなく、順位3位のレイチェルと4位

隣に座るカメレオン旅団の団長に飲み物がこぼれ、ハジンは彼女の頭からカップを外す。謝りに来た人物は、タオルを取りに行こうとしたところで急に生気を失い、操られるように立ち去った。団長の首元ではネックレスが淡く光っていた。ハジンはその能力によるものと察し、手持ちのティッシュを差し出す。彼女は顔や手足を拭き、意外にも礼を述べた。

ほどなく、順位3位のレイチェルと4位のチェ・ナユンの決闘が始まる。物語の展開を知るハジンには、レイチェルの勝利が分かっていた。ナユンは魔力の矢を次々と放ち、着弾後に分裂して不規則に進む矢で逃げ道を塞ごうとする。しかしレイチェルは最小限の動きでかわし、レイピアから魔力を放つ。ナユンは魔力の盾で防ぎ、候補生離れした制御を見せたものの、消費が大きい。遠距離攻撃への対処に優れたレイチェルに対し、ナユンの魔力はいずれ尽きる。ハジンの予想どおり、決闘はレイチェルの勝利に終わった。

観戦中、隣の団長はハジンに、ホラクとの試合で見せた力がギフトなのかと尋ねる。彼は明かせないと答え、団長から名刺を受け取る。そこには「李小鵬」、荒涼の月の三等英雄という肩書きが記されていた。ハジンは偽名の一つだろうと考え、候補生の事前勧誘は違法だと冗談めかして言う。団長は名刺を引き取ろうとするが、ハジンは手首をつかんで受け取り、彼女は「連絡を待つ」と告げて去った。ハジンには、今この時点で彼女が接触してきた理由が分からなかった。

午後五時に全試合が終了する。全勝したのはキム・スホ、シン・ジョンハク、レイチェル、チュ・ヨンホの四人だけだった。一日に最大三試合を行う日程のため、疲労による予想外の結果も続いていた。

帰寮前、ハジンは闘技場裏の路地で、電池寿命の延長、隠密、標的追尾の設定を加えたドローンを飛ばす。改良はカメレオン旅団が去るまでの四日間だけ持続する。森へ向かうドローンを見送り立ち去ろうとした彼は、近くからすすり泣く声を聞き、木々の間で膝を抱えるナユンを見つけた。

ハジンは、原作ではスホが彼女を慰め、その優しさからナユンが彼を特別に意識し始める場面だと思い出す。しかしスホの励ましは慰めにはなっても、弓を使い続ける問題を解決しない。諦めることを知らない彼の言葉によって、ナユンは長く弓を手放せなくなる。ハジンは迷った末、前夜のメッセージに返信して試合を見たと伝え、剣のほうが向いていると指摘した。かつて剣で魔人を倒し、士官学校ではレイチェルにも勝ったことを引き合いに出し、弓の適性がないから負けたのだと挑発する。怒ったナユンは激しい言葉を返すが、ハジンはそれ以上応じなかった。

そこへスホが現れ、泣いているナユンを見つける。彼女は逃げようとするが、スホに引き止められた。ハジンは二人を見届けずに立ち去り、ナユンに本来のギフトを忘れさせないことが自分の役割だと考える。

水曜日、召喚された魔物と戦う次の試験が始まる。召喚獣は複雑な命令を理解せず、降参してもすぐには消えないため、危険を感じたら直ちに降参するようキム・スヒョクが候補生に警告した。主任魔法使いジン・ジュファによると、試験は四人ずつ行い、一人の持ち時間は十五分。勝敗ではなく、耐えた時間、冷静な対応、戦闘での役割を評価する。説明の途中でスマートウォッチの振動音が響き、全員が電源を切るよう指示された。