金曜日の朝、キム・ハジンは前日に狩った魔物の重さで全身を痛めていた。門限までに戻れたのは幸いだった。スマートウォッチには、パク・スヒョクからアイアンホッグとブラックペリカンの代金が別々に振り込まれている。ハジンは素早い精算に感心し、資金を元手にパックホース・マスターギルドの株を買おうと考える。
最初の授業は現象界分析だった。ハジンはノートパソコンで能力の成長を確認する。マスター・シャープシューターは第8段階、熟練度13%に達していた。遠くから見て標的の動きを予測する「千里眼」は速度と知覚を高め、戦闘中に24時間に一度、10秒間だけ使える「バレットタイム」もある。さらに、格上の敵には幸運値に応じた追加ダメージを与える「逆転の狙撃手」も得ていた。
その最中、予告されていた筆記試験が始まる。人間以上の知能を持ち、人に憑依して活動する魔物ピグマリオンや、九つの悪、現象界で人間が発現できる属性など、難解な問題が並んだ。チェ・ナユンは勉強していなかったと嘆くが、隣のキム・スホがハジンのノートを見せて助ける。ハジンにはノートパソコン内の設定情報があり、変更の有無を確かめる手がかりにもなると考えて答案を埋めていった。
ところが、解答をほぼ終えたところでノートパソコンが突然停止する。試験中で何もできず動揺するハジンの前に、「一か月が経過した」と表示され、機能更新とともに彼のギフト「観察と読解」が強化されるという通知が現れた。
一方、偶数週の金曜日には、ユ・ヨンハが主催する社交会「ノーブル・ソサエティ」が開かれていた。卒業後の人脈づくりがヨンハの目的だが、チェ・ナユンにとっては幼なじみと会う同窓会のような場だった。ソウルの喫茶店に先にいたヨンハとシン・ジョンハクのもとへナユンが加わる。ジョンハクがナユンに親しげに接する様子を、ヨンハは快く思わなかった。
会話がキム・ハジンの話題に移ると、ナユンは国立武器博物館での魔人との戦いを語った。相手は彼女やキム・スホが考えていたより強く、普通の訓練生に見えるハジンが銃で魔人の腕を吹き飛ばしたという。彼女は、ハジンが何かを隠しているのではないかと疑う。
以前にハジンの戦いを見たヨンハも、彼の素早さは認めていたが、そこまでの攻撃力があるとは考えていなかった。それでも内心を隠し、彼は平凡な人物だと答える。ナユンはついにハジンが魔人ではないかと口にするが、ヨンハは魔人なら仲間を攻撃しないはずだと否定した。
ジョンハクは、ナユンがハジンを嫌っているのかと尋ねる。返答次第でハジンの今後が変わると察したナユンは少し考え、「よく分からないが、だいたいそうだ」と曖昧に答えるのだった。