ハジンが去った後、チェ・ナユンは目を開いた。彼女は先ほどから起きており、「どうしてそんなに可愛いんだ」という言葉が気になっていた。自分への言葉だったのかと頬を赤らめつつ、寝袋も持っていくことにする。午前七時二十分になっても外は暗く、極夜だと思いながら動き出した。
世界樹の頂上から試験場を見渡すハジンは、障害物越しにも見通せる「千里眼」を使っていた。試験開始から一日が経ち、生徒たちは狩りや食料販売、待ち伏せなどの方法で生き延びている。ハジンは強そうな候補生を見つけ、枝に座標と短い文を書き、聖痕の魔力で遠くから投げつけた。枝は相手の顔をかすめて地面に刺さり、相手は飛来した方向を見返す。ハジンは相手の反応を確かめ、次の動きを待つ。
一時間後、ドローン映像を見ていたハジンは、レイチェルがジュ・ヨフンと森の崖へ向かうのを見つける。崖には二人のジンが待ち、うち一人は木の上に潜んでいた。近づけたドローンの通信が途切れ、ヨフンがランカスター家のジンと接触したという通知が届く。原作になかった介入の狙いはレイチェルだと判断したハジンは、デザートイーグルを狙撃銃に変形させる。近くにはスホとナユンもいたが、彼は自分のやり方で対処することにした。
ヨフンは、十点の熊型魔物を狩ろうとレイチェルを誘い、自分は三点だけでいいと持ちかける。均等に分けるべきだとレイチェルが答え、案内された崖に着くと、熊ではなく爪付きの籠手を装着した長髪の男がいた。ヨフンは襲われたふりをして肩を負傷し、その場から逃げる。残されたレイチェルは男と戦い、魔力では劣っても剣技で押し返し、脇腹を傷つけた。しかし足が影の魔法「影縛り」に拘束され、木の上から別の敵が飛び降りて背後を狙う。
その瞬間、敵が悲鳴をあげて倒れ、続いて五筋の強力な攻撃が身体を貫き、塵となって消えた。籠手の男は狙撃を避けようとレイチェルに接近するが、再び攻撃がわずかな隙間を通って肩に命中する。駆けつけたスホの斬撃も肩を捉え、男は崖から飛び降りた。レイチェルは地面に埋まった弾丸を見つけ、以前も銃で自分を助けたハジンを思い浮かべる。どうして危険を知り、姿を見せずに助けたのか、疑問が残った。
ナユンは弓に加えて訓練用の剣を携えていた。彼女はレイチェルに、食料探しや寝床、見張りを交代し、狩りは各自で行う協力を提案する。だがレイチェルは腕時計に残るハジンの位置共有を確認し、会いに行く相手がいるとして断った。スホの同行も退け、一人で向かう。ナユンはスホに、世界中の女性が自分を好きだと思うなと釘を刺した。