カジノでチェ・ナユンとポーカーをしていたキム・ハジンは、詐欺師バートの左腕にある黒曜石の腕輪を狙っていた。本人は気づいていないが、特殊な力を秘めた品だという。
セブンカード・スタッドの十二回戦。ハジンの持ち金は六千万ウォンに増えていた。バートはエースを含むフルハウスを完成させる一方、ハジンには二が三枚そろい、最後の伏せ札でスペードの二を引き当ててフォーカードとなる。ハジンが全額を賭けると、バートはナユンに家宝の指輪も賭けるよう要求した。指輪を失うことを恐れたナユンは止めるが、ハジンは勝利を確信し、代わりにバートの腕輪を賭けるよう求める。
ほかの参加者が降り、二人きりの勝負となった。バートはフルハウスを見せて勝利を確信するが、ハジンがフォーカードを公開すると表情が変わる。ナユンも歓声を上げ、敗北を認めず騒ぐバートを取り押さえた。ハジンは三億ウォン分のチップと腕輪を得る。
腕輪は「アテネ市民の黒曜石の腕輪」と呼ばれ、魔法刻印を最大四つ施せる。受けたダメージの一部を魔力に変えて蓄え、空気中からも徐々に充填するが、蓄積した魔力を装着者が直接使うことはできない。ハジンは身体能力を強化する刻印を加えるつもりだった。敗北した場合を尋ねるナユンに、ハジンは橋から飛び降りると冗談を返す。ナユンは真剣に生きるよう諭し、賭博をやめると宣言してから、今日のハジンは格好よかったと告げる。ハジンはその後もカジノに残り、ルーレットやブラックジャックで勝ち続けた。
午後六時十分、旅行クラブの集合場所に現れたハジンは、高級スーツと革靴、整えた髪、白くなった歯で別人のようだった。歯は骨董店で見つけた三百年前の歯ブラシで白くなり、魅力値もわずかに上がっている。広大なる荒野のハンター、キム・ジュンウは、ナユンとの知り合いとして現れ、ハジンがカジノで約二十億ウォンを稼いだと明かす。さらにナユンとキム・スホの仲をからかい、ナユンに肘打ちされた。
一行を陰から見ていたのは、悪の組織に属するベルムンドだった。報告を終えた彼の前に、闇をまとった黒髪の女が現れ、ジェインを呼ぶ。ベルムンドは死を予感した。
同じ頃、銀色のドレスを着たレイチェルがクランシー小島へ到着する。ロトン社の代表ゼレンは、大量の魔力を含む「白色結晶」の活用法を発表する予定だった。魔人や盗賊の襲撃に備え警備を強化したと説明するゼレンに、レイチェルはその下卑た視線への不快感を覚える。
開幕三十分前、豪華なクランシー・ホールに上流階級の人々が集まった。三億ウォンの防具兼用スーツを着たハジンの前に、リー・シャオペンの姿をしたカメレオン旅団のボスが現れる。警備担当の英雄として話しかける彼女は、途中で言葉を詰まらせた。ハジンは「観察と読解」を通じて、ジェインが通信機越しにボスをからかい、憧れの相手にようやく会えたと言うのを聞いていた。ボスは同僚が妙なことを言っただけだと慌てて弁解する。